再建築する気がないのであれば、違反建築ってお買い得?
日本には結構な数の違反建築があります。
特に大阪に多いようです。
そんな違反建築。
似たような物件の相場よりも安く売られていることがあります。
もし、建て替えをする気がないのであれば、
違法建築って実はお買い得だったりするんでしょうか?
土地値以下で買えるならお得です。
はっきり言えば、価格次第です。
もし、土地値以下で違法建築を購入することができるのであれば、
お得だと言えると思います。
建物の価値はないものとして買えるならということですね。
違反しているのは建物であって土地ではありません。
違反建築として売られていても、
土地そのものに違反はありません。
土壌汚染とかある場合には別ですが、
通常の住居系地域や商業系地域に建っているのであれば、
そういった問題はないと思います。
更地にして売れば元が取れるならお得です。
なので、土地値以下で違反建築を購入することができるのであれば、
建物の寿命がきたのであれば、取り壊して、更地にして、
売却してしまえばいいんです。
土地値以下で購入しているのであれば、
解体費用がかかるとしても利益すら出てしまう可能性があります。
再建築するとなると、
今まで建っていた建物よりも狭くなることは確実です。
しかも、建設費用もかかります。
損をしたような気分になるかもしれません。
でも、再建築しないのであれば、
土地だけを売ることで反対に利益が得られる可能性もあります。
ただし、再建築不可な土地には要注意。
ただし、再建築不可な土地の場合には要注意です。
4メートルの幅のある道路に2メートル以上の幅で接していない土地には、
建物を建てることができません。
違反建築の中には、
再建築不可な土地に建つものも含まれるのでちょっと注意が必要です。
道路に2メートル以上接しているように見えても、
実はその道は私道だったりすると、
通行許可証が必要だったりして、
再建築不可になる可能性もあります。
気をつけましょう。
再建築不可な土地を売却するのはとても困難になります。
問題は、違反建築を購入するには現金一括である必要があること。
土地値以下で買えるのであればお得になるかもしれない違反建築なのですが、
1つ、大きな問題があります。
それは、住宅ローンを利用することができないということです。
違反建築には金融機関は基本的に融資をしません。
既存不適格な物件には場合によっては融資する金融機関もあるようですが、
違反建築の場合にはかなり難しいと思います。
なので、「お、この違反建築は土地値以下だしお得だ!」と思っても、
現金一括で購入しなければいけません。
まとめ
というわけで、再建築する気がないなら違反建築はお得なのかというお話をしました。
土地値以下で購入できるのであればお得な可能性があります。
というのも、違反しているのは建物であって土地ではないからです。
違法建築であっても、更地にすれば適法な土地として売ることができます。
土地値以下で購入しているのであれば利益すらでる可能性があります。
ただし、再建築不可な土地には要注意です。
再建築不可な土地に建つ違法建築というものもあります。
また、違反建築の1番のハードルは融資が使えないというところです。
買いたい違反建築があったとしても、
現金一括で買わなければいけないということですね。
また、違反建築の購入には他にもいくつかのリスクがあります。
行政から「違反部分を直しなさい」という命令がくだる可能性があるなどです。
まあ、土地値以下で買えているのであればそれほど問題にならないかもしれませんが、
くれぐれも自己責任で購入しましょう。
関連記事:既存不適格の物件、住宅ローンを融資してもらうのは難しい?
関連記事:「既存不適格」と「違反建築」の違いってなんなんでしょうか?
投稿者プロフィール
- 一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。
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