準防火地域でレッドシダーの外壁にすることはできるでしょうか?

腐りにくく、シロアリにも強いということで、外壁材として人気のあるレッドシダー。

 

準防火地域では外壁に防火性のあるものを使わなければいけません。

そんな準防火地域で、レッドシダーを外壁材として使うことは可能なんでしょうか?

 

レッドシダーを外壁にすることは可能です

結論から言えば、レッドシダーを外壁にすることは可能です。

 

準防火地域に家を建てようと思うと、準耐火建築物か防火構造をもった建築物として家を建てる必要があります。

簡単に言えば、燃えやすい木材を外壁に使うというのは難しいということです。

 

でも、住宅街を歩いてみると、外壁に木材が使われている家というのは結構あります。

最近では、黒く塗装された木材を外壁に使っている家が増えてきているような気がします。

 

選択肢が2つあります

レッドシダーを外壁に使うことはできますが、そのままでは難しいです。

そのままというのは、外壁として無垢材のレッドシダー材を貼り付けただけではということです。

 

ちょっと工夫が必要です。

選択肢は2つあります。

 

防火材として「加工」されたレッドシダーを使う

ひとつめは、レッドシダーを防火材として加工して使うという方法です。

 

防火構造の外壁としてレッドシダーを使うのであれば、火にさらされても30分は耐えられるようにしなければいけません。

30分は外壁に穴があいてはいけないということですね。

 

今は、無垢材を燃えにくくするという加工技術があります。

 

まずは、レッドシダー材をカラッカラに乾燥させます。

含水率が15%になるぐらいが目安です。

 

その後で、ホウ酸塩などの薬剤を木材に染み込ませます。

カラッカラに乾燥させているので、芯のほうまで染み込みやすくなっています。

 

そうすると、火にさらされても燃えにくくなるんです。

木材の中に染み込んだホウ酸塩が火に熱せられるとガラス化するからです。

 

防火材の上に「無垢材」のレッドシダーを使う

ふたつめは、外壁としてまずはケイカル板などの防火材を貼るという方法です。

そして、その上に無垢材のレッドシダーを貼ります。

 

そうすれば、外壁全体としては防火構造になります。

無垢材を使うことにこだわるのであれば、こちらの方法がオススメです。

 

2重に外壁を施工しなければいけないので工事費用が上がってしまうというデメリットはありますけどね。

 

でも、無垢材を使うことができるので、レッドシダー材の選択肢はかなり広がります。

防火材として加工されたレッドシダー材は選択肢がそれほど多くはありません。

 

準耐火材として加工されたレッドシダー材ならなおさらです。

 

ログハウスなら準耐火の外壁として認められます

実は、レッドシダーを使ったログハウスであれば、特になにか工夫をすることもなく、外壁が準耐火材として認められます。

まあ、準防火地域でログハウスを建てるという人は稀だとは思いますが。。

 

ログハウスというのは、丸太を積み上げていくような感じで家を建てていきます。

つまりは、壁も丸太が積み上がったようなものなんですね。

 

木材というのは、燃えやすいように感じますが、燃え尽きるまでには実は結構時間がかかるんです。

木材は表面が燃えると炭化します。

 

すると、炭化した層が空気をさえぎって、それ以上は燃えにくくするんですね。

表面はあっという間に燃えますが、それ以上は1分間で0.6ミリから1ミリぐらいのスピードで燃え進んで(炭化して)いきます。

 

なので、マルタの太さが直径30センチとかある場合には300分以上かけないと燃え尽きないということです。

5時間ですね。

 

5時間もあればその間に消火されるでしょう。

 

なので、ログハウスの場合には、特になにもしなくても、外壁が準耐火材として認められるんですね。

まあ、もちろん丸太の太さにもよりますけどね。

 

まとめ

というわけで、準防火地域でレッドシダーの外壁にすることはできるのかというお話をしました。

 

できます。

2つの選択肢があります。

 

ひとつは、防火材や準耐火材として加工されたレッドシダー材を使うという方法。

ふたつめは、ケイカル板などの防火材や準耐火材を、まずは外壁として貼ってから、その上に無垢材のレッドシダーを貼るという方法です。

 

また、そんな人はごく稀かと思いますが、レッドシダー材を使ってログハウスを建てるという場合には、特に工夫することもなく、外壁は準耐火材として認められます。

 

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投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。