限界マンションという言葉、聞いたことはあるでしょうか？簡単に言えば、これ以上維持することが限界なマンションということです。

マンションというのは住民が支払う管理費や修繕費によって維持されています。もし、住民の数が減ってしまったらどうなるでしょうか？それはやがて限界マンションとなります。

できるのであれば、未来の限界マンションを購入したくはないですよね？未来の限界マンションを見抜くポイントはなんなんでしょうか？

その立地、30年後にはどうなってる？

もし、購入を検討しているマンションがあるのであれば、30年後のその立地をイメージしてみるのがいいです。「30年後をイメージするなんてムリだよ。難しいよ。」と思うかもしれません。確かに、それはとても難しいことですが、ひとつ、確かなことがあります。

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30年後には日本の人口は2500万人減ります。

30年後には日本の人口が2500万人減るということです。約1億人になります。そして、日本の人口はそれ以降も減り続けます。

人口問題研究所によると、2100年頃まで日本の人口は減少しつづける予測なようです。2100年には6000万人ほどになるんだとか。2019年今現在から比べると約半分ですね。

未来のことを予測することはとても難しいですが、人口の予測というのはわりと予測通りに推移するようです。

なので、そのマンションの30年後をイメージするときには、2500万人の人口が減ったところをイメージしてみてください。

ちなみに、2500万人って、東京と神奈川の人口を合わせたぐらいです。30年後には、東京と神奈川に住んでいる人がすべていなくなる感じなのです。それはとてつもないインパクトなんじゃないでしょうか？

もちろん、東京や神奈川から人がいなくなるというわけじゃありません。その分、どこかの地域の人口が激減する可能性があるということです。地域によっては過疎化して消滅もするのではないでしょうか。

【外部リンク】http://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2017/pp_zenkoku2017.asp

今、立地が良いと言われている「徒歩7分以内」も30年後にはどうか？

2019年今現在、立地が良いといわれる基準として「徒歩7分以内」と言われているようです。7分以上の立地のマンションが売れなくなってきたとも聞きます。

できれば、5分以内がいいかも。

確かに、今であれば徒歩7分以内というのは魅力的な条件かもしれません。

でも、30年後はどうでしょうか？今、徒歩10分以上のマンションが売れなくなってきているように、30年後には徒歩7分以内のマンションも売れなくなってくるかもしれません。日本の人口の1/5が減少するのですから、その可能性は高いとも言えると思います。

そう考えると、できれば徒歩5分以内のマンションを購入するほうがいいのかもしれません。

もちろん、立地にもよりますけどね。JR中央線みたいに、最寄りの駅が1つだけになるような立地と、東京メトロ赤坂駅みたいに、最寄りの駅が複数ある立地では、その利便性は大きく違います。

もし、最寄りの駅が1つだけというような場合には、徒歩5分とか徒歩3分とかがいいかもしれません。

そもそも、マンションは買わないほうがいい？

そもそも、マンションは買わないほうがいいという話もあります。

マンションというのは数十、数百という世帯がそこに住んでいます。そして、マンションを修繕するにしろ、建て替えるにしろ、住民の同意が必要になります。戸建てみたいに、自分だけの意思で自由に決められるというものではないんです。

そして、仮に、そのマンションが30年後に限界マンションになりつつあるとしましょう。マンション管理組合も機能しないはずです。一体どうすることができるでしょうか？

管理費と修繕費を支払ってくれる住民がいないことにはマンションを維持することはできません。もしかしたら、修繕すらできないという状況になる可能性もあるんです。

戸建てであれば、修繕するかどうかは自分の意思で決めることができます。建て替えだってそうです。もし、未来の限界マンションを購入したくないと思うのであれば、そもそも、マンションはやめておくという選択もありかもしれません。

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まとめ

というわけで、未来の限界マンションを購入しないためのポイントをお話しました。

30年後をイメージすることが大事です。30年後には、日本の人口は今よりも2500万人ほど減少します。これはおそらく、ものすごいインパクトになるでしょう。マンションの立地の良さの基準が大きく変わることになるはずです。

徒歩7分以内でも立地が良くなくなる可能性は高いかもしれません。どちらにしても、今後、マンションの運営は難しくなっていくはずです。そう考えると、そもそも、マンションは購入しないという選択肢もありかもしれません。

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投稿者プロフィール

山河直純住宅不動産研究家

一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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