耐震基準適合証明書の「有効期限」ってどれくらいなんでしょうか?

耐震基準適合証明書があると、

住宅ローン減税を利用することができます。

 

買主にとっては大きなメリットになるため、

家を売却するのであれば、

あらかじめ耐震基準適合証明書を取得しておきたいと思う売主もいると思います。

 

でも、いつ取得してもいいものなんでしょうか?

有効期限ってどれくらいなんでしょうか?

 

2年間です。

耐震基準適合証明書の有効期限は2年間です。

 

ちなみに、証明書が発行されてからの期間じゃありません。

 

耐震基準適合証明書を発行してもらうには、

耐震診断をしてもらう必要がありますよね。

 

その診断日から2年間が有効期限になります。

 

国土交通省のサイトにこんな記載があるので引用します。

 

書類の取得に関し、取得日前2年に検査又は調査が済んでいること等の要件があるので注意。

引用元:http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000076.html

 

家は2年以内に売らないといけないということ。

つまりは、2年以内に家を売らなければいけないということですね。

そうでなければ、家を購入した人は住宅ローン減税を利用できなくなってしまいます。

 

ちなみに、所有権移転をおこなうまでの2年間です。

ちなみに、2年間というのは、

所有権移転登記がされるまでの2年間になります。

 

耐震診断を受けて、耐震基準適合証明書を取得します。

そして、家の売却活動を開始します。

買主が見つかり、売買契約書を締結します。

そして、決済と同時に、所有権移転登記をおこないます。

 

これが2年間の間におこなわれればOKです。

 

確定申告までの2年間ではないのでご安心を。

住宅ローン減税を受けるには確定申告をおこなう必要があります。

 

毎年2月から3月にかけておこなわれていますよね。

 

で、住宅ローン減税を受けるには、

耐震基準適合証明書を提出しなければいけません。

 

なので、有効期限が2年間というと、

確定申告をするまでの2年間じゃないかと思うかもしれませんが、

所有権移転がおこなわれるまでなのでご安心を。

 

じゃなければ、例えば4月に家が売れたときに大変になりますからね。

 

来年の確定申告まで11ヶ月ほども期間があります。

その間に、耐震基準適合証明書の有効期限が切れてしまう可能性が高くなってしまいます。

 

ほとんどの家は1年以内には売れるのであまり気にしなくていいかも。

ちなみに、ほとんどの家は1年以内に売れてしまいます。

 

だいたいは、6ヶ月以内。

長くても1年ほどという感じでしょうか。

 

もちろん、ちょっと特殊な家の場合には例外です。

 

例えば、5億円以上するような豪邸の場合とかですね。

 

場合によっては売却に2年ぐらいかかることもあります。

買える人が限られますから、そんなにすぐには売れなくなるんですね。

 

耐震改修なしで取得できるのであれば取得しておくべきです。

なので、

耐震改修なしで耐震基準適合証明書を取得できるのであれば、

取得しておいたほうがいいです。

 

買主から見た印象がだいぶ変わってきます。

 

住宅ローン減税が使えるというメリットもそうですが、

なによりも、耐震性に問題がないという事実も大きなメリットになります。

 

欲しがる人が多ければ、

それだけ家が高く売れる可能性が高くなります。

 

ただ、耐震基準適合証明書を取得するのに耐震改修が必要になるのであれば、

やめておいたほうがいいかもしれません。

 

耐震改修には、だいたい100万円〜200万円ほどかかります。

そこまでするメリットはあまりないかもしれません。

 

買主によっては、自分で耐震改修を兼ねたリノベーションをおこないたいという人もいます。

 

そういった人からすると、耐震改修がおこなわれているということが、

デメリットになってしまうことがあります。

 

まとめ

というわけで、耐震基準適合証明書の「有効期限」はどれくらいかというお話をしました。

 

2年間です。

 

耐震基準適合証明書付きの家として売りたいなら、

2年以内に売らなければいけないということです。

 

ちなみに、2年間というのは所有権移転がおこなわれるまでの2年間です。

住宅ローン減税の申請をおこなう確定申告までの2年間ではないのでご安心を。

 

ほとんどの家は1年以内に売れることが多いので、

有効期限はあまり気にしなくてもいいかもしれません。

 

もし、耐震改修なしで取得できるのであれば、

ぜひ、耐震基準適合証明書は取得しておきましょう。

 

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投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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