商業地域に家を建てる時の注意点はなんでしょうか?

商業地域に家を建てる時の注意点って何なんでしょうか?ざわざわとした活気が好きな人は、商業地域に家を建てて住みたいという人もいると思います。利便性も高いですしね。

日当たりに期待しないこと。

商業地域に家を建てる場合、日当たりには期待しないことです。

大抵の場合、商業地域に建っている家というのは、外に対して閉じていることが多いです。道路側に向かっては一面コンクリートの壁で、入り口の部分だけ開いているという家は結構多いです。

それは、日当たりには最初から期待していないということでもあります。まあ、中庭を作って、そこから光を取り入れるという設計になっていることが多いですけどね。

京都の町家建築でも坪庭というものがあります。

商業地域は日影規制がゆるいです。

商業地域は、日影規制がとてもゆるいです。

というのも、住むことを目的とした地域ではなく、その名の通り、商業を目的とした地域だからです。商業施設を密集させるためにも、建ぺい率も容積率も高くなっています。

都心でも、商業地域の高層化が進んでいますよね。今なら渋谷の高層化が顕著でしょうか。

「暗ければ、電気つければ?」ということ。

「暗ければ、電気つければ?」ということでもあるんです。

商業施設は、常に電気がついています。「今日は天気がいいから電気はつけないでおくか」とかありません。常に電気のスイッチオンです。電気を消すのは営業していないときだけです。

なので、商業地域に家を建てる場合には、自宅もそんな感じになると思っておいたほうがいいかもしれません。朝起きたら電気をつける。そして、夜寝る前に電気を消すという感じです。

それでも気にならないなら、商業地域に住むことは素晴らしいことかもしれません。

ただし、それを補って余りあるメリットもあります。

商業地域に住むことは、日当たりの悪さを補って余りあるメリットがあります。

何よりも、徒歩圏内でほぼすべての用事がまかなえることが多いです。病院に行くのにも歩いていく。スーパーに行くにも歩いていく。レストランに食べに行くのにも歩いていく。

当然のことながら、商業地域の場合には、駅までも歩いて3分とか5分ほどでしょう。場所によっては、歩いて映画館に行くということも可能なはずです。利便性は抜群です。

資産価値が落ちにくいのは大きなメリットです。

そして、資産価値が落ちにくいというのも大きなメリットです。

住宅と資産として考えた場合、この点が1番のメリットだと感じる人もいるでしょう。東京都心では、高度成長期から今まで、ずっと地価は値上がってきました。まあ、バブル期周辺は除きますけどね。瞬間的な高騰と下落はありました。

でも、長期的にみると、ずっと値上がってきました。特に、商業地域ではその傾向が顕著でしょう。もし、高度成長期から都心の商業地域に土地を持っていたのであれば、その土地の価値は何倍にも膨れ上がったでしょう。

人口が減少し始めている今の日本では、今後はそういったことはあまり考えられないかもしれません。むしろ、全体的に日本の地価は下落しはじめると思います。でも、そんな中でも、商業地域の資産価値は落ちにくいはずです。

まとめ

というわけで、商業地域に家を建てる時の注意点についてお話しました。

日当たりには期待しないことです。1日中電気を付ける生活になると思っておいたほうがいいと思います。ただ、それを補って余りあるメリットもあります。とにかく利便性は抜群です。そして、資産価値が落ちにくいというメリットもあります。

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投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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