リフォームなら固定資産税は上がらない?

家の建て替えの場合、

固定資産税が跳ね上がります。

 

少なくとも、10万円以上は上がると思います。

場合によっては20万円ぐらい上がる可能性もあります。

 

「家が古くなってどうにかしたいけれども、それは困る」

という人も少なくないでしょう。

 

じゃあ、リフォームなら固定資産税は上がらないんでしょうか?

 

上がらなくすることも可能です。

リフォームなら固定資産税を上がらなくすることも可能です。

今の固定資産税のままにしておけるということですね。

 

確認申請が不要なリフォームなら上がりません。

確認申請が不要なリフォームなら、

固定資産税は上がりません。

 

確認申請というのは

「この家をこんな感じにリフォームしたいのですが、許可してもらえますか?」

ということを行政に確認することです。

 

それでOKがでると、

リフォームをおこなうことができます。

 

でも、リフォームによっては確認申請は不要です。

 

例えば、水回りだけの交換。

例えば、老朽化した水回りだけの交換ですね。

 

トイレを最新のものに変えたりだとか。

お風呂場を最新のユニットバスに交換するなどです。

 

キッチンを最新のシステムキッチンに交換するのもそうですね。

 

そういった場合には、確認申請は不要です。

 

例えば、外壁のサイディングボードだけの交換。

外壁のサイディングボードだけを交換する場合にも、

確認申請は不要です。

 

サイディングボードも20年とか30年経っていると、

防水性能が落ちていたり、

ボードとボードの間を埋めているシーリング材が劣化してきていたりします。

 

外壁のサイディングボードを、

全て新しいものに交換したいと思うこともあるでしょう。

 

そういった場合、確認申請は不要です。

 

「外壁を全部リフォームする場合には確認申請が必要なんじゃないの?」

と思うかもしれません。

 

でも、サイディングボードだけの交換なら不要です。

 

もし、サイディングボードの内側の、

外壁の構造用合板まで全交換するとなると、

確認申請が必要になります。

 

例えば、室内のフローリングだけの張替え。

室内のフローリングだけの張替えの場合にも、

確認申請は不要です。

 

和室をフローリングに変えるという場合でも大丈夫です。

カーペットの部屋をフローリングにするという場合でも大丈夫です。

 

例えば、瓦屋根をスレート屋根に交換。

瓦屋根を、スレート屋根や、ガルバリウム鋼板の屋根に、

交換したいという場合もあると思います。

 

そういった場合でも確認申請は不要です。

 

ただし、瓦屋根が載っている野地板まで全交換になる場合には、

確認申請が必要になります。

 

柱や梁が剥き出しになる場合には上がる可能性があります。

柱や梁が剥き出しになる場合には、

確認申請が必要になる可能性が高いです。

 

固定資産税も上がる可能性があるということです。

 

リフォームで確認申請が必要になるのは、

「主要構造部」を「大規模」に改修や修繕をしようとするときです。

 

主要構造部というのは、「柱」「梁」「外壁」「床」「屋根」などです。

大規模というのは、「半分以上」ということです。

 

さきほど、サイディングボードの交換なら確認申請が不要だと言いました。

 

それは、サイディングボードは主要構造部ではないからです。

 

外壁というのは2層になっていることが多いです。

 

構造部分を担う「構造用合板」と、

その表面を覆う「仕上材」の2層です。

 

サイディングボードというのは仕上材なんですね。

 

なので、全交換しても確認申請は不要です。

 

でも、その内側にある構造用合板まで全交換しようとすると、

主要構造部を半分以上変えることになるので、

確認申請が必要になるんですね。

 

ちなみに、傷んでいる構造用合板を一部だけ交換する場合には、

大規模にはあたらないので確認申請は不要になります。

 

屋根の場合も同じです。

 

屋根も2層になっていて、

野地板(構造用合板)を半分以上交換しようとすると、

確認申請が必要になります。

 

マンションの場合、上がりません。

ちなみに、マンションのリフォームの場合には、

固定資産税は上がりません。

 

というよりも、確認申請が不要です。

 

どんなリフォームをおこなうとしてもです。

 

マンションの場合、

住戸の中に、主要構造部というのが存在しないんです。

 

マンションにとっての主要構造部というのは、

他の住戸との境目にあります。

 

自分の住戸の中に、主要構造部があるわけではないので、

どんなリフォームをおこなおうとも、確認申請が不要なんですね。

 

まとめ

というわけで、リフォームなら固定資産税は上がらないのかというお話をしました。

 

固定資産税を上がらなくリフォームすることも可能です。

確認申請が不要なリフォームであれば、固定資産税は上がりません。

 

例えば、水回りだけのリフォームや、

外壁のサイディングボードだけの交換。

室内のフローリングだけの交換、

瓦屋根をスレート屋根に交換するなどのリフォームです。

 

確認申請が必要になってくるのは、

柱や梁が剥き出しになるようなリフォームの時です。

 

例えば、外壁の構造用合板まで全交換しようとすると、

柱と梁が剥き出しになってしまいます。

 

そういった時には確認申請が必要になってきます。

固定資産税が上がる可能性があります。

 

ちなみに、マンションの場合にはどんなリフォームであっても確認申請は不要です。

固定資産税も上がりません。

 

関連記事:確認申請が必要なリフォームってどういうもの?

関連記事:不動産登記をしなければ固定資産税から逃れることができるのか?

 

投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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