マンションの外壁打診調査には費用はどれくらいかかる?

マンションの外壁タイルの打診調査にはどれくらいの費用がかかるんでしょうか?

2008年から、マンション管理組合では外壁タイルの打診調査が義務付けられています。外壁タイルが剥離して歩道上に落ちるなどの事件が発生しているからです。打診調査が必要なのはいいとして、やっぱり気になるのはそのコストですよね。

【関連記事】マンションがタイル張りであることのメリットとデメリットとは?

平米あたり700円ほどかかります。

だいたい、平米あたり700円ほどの費用がかかります。

もちろん、業者によって違います。そして、どれぐらいの面積を打診調査するのかによっても違います。面積が小さいほどに単価は高くなり、面積が大きいほどに単価は安くなります。

ロープを使って屋上から打診検査をする場合です。

ちなみに、平米あたり700円ほどなのは、ロープを使って屋上から打診検査をする場合です。最近では、外壁タイルの打診調査では、ロープが使われることが多いです。

ビルの窓拭きとかでもロープが使われますよね。ロープを命綱にして、ビルの窓をクリーニングしていきます。そんな風にして、外壁タイルの打診チェックもおこなわれます。

1000平米を調査するなら70万円かかるということ。

もし、打診チェックしてもらう外壁の面積が1000平米であれば、コストは70万円ほどかかるということです。

3〜4階建てで、道路に沿って100メートルぐらいの長さのあるマンションの場合、道路側前面をすべて打診チェックしてもらおうとすると、70万円ぐらいになるということです。

10階建てで、長さが30メートルぐらいのマンションの場合にも、それぐらいのコストになります。

足場を組んで打診検査をする場合にはもっと費用がかかります。

ちなみに、ロープを使わずに足場を組むという方法もあります。

ただし、費用がかなり高額になります。大規模なマンションの場合、足場を組むというだけでも大変ですよね。大規模修繕のために足場を組むというのであればいいのですが、打診チェックのためだけに足場を組むというのはもったいないとも言えます。

足場を組むだけで100万円近くの費用がかかるということもあり得ます。打診チェックの費用の方が安いということもあり得ます。なので、最近では打診チェックというと、ロープが使われることが多くなってきているんですね。

費用が気になるなら赤外線検査という手もあります。

ちなみに、費用が気になるのであれば、赤外線検査を利用するという手もあります。

打診棒でタイルを直接叩くのではなく、赤外線カメラのサーモグラフィーを使って、タイルの剥離を判断するというものです。

タイルが剥離していると、タイルと壁の間に空間ができます。そこに太陽の光があたると、そこの空気が温められて、剥離していない周りのタイルよりも温度が高くなるんですね。

なので、タイルの剥離があると、その部分だけピンポイントでサーモグラフィーが赤くなるんですね。

赤外線なら平米あたり500円ほどです。

赤外線を使った打診チェックなら、平米あたり500円ほどの費用になります。

赤外線の場合、赤外線カメラを使って撮影して、サーモグラフィーを分析するだけなので、「ロープを使った打診チェックよりももっと安くてもいいんじゃない?」と思うかもしれません。

でも、ロープを使った打診チェックよりも少し安くなるだけです。言ってみれば、25%オフという感じでしょうか。

とはいえ、安くなることには変わりがありません。もし、タイル打診のためのコストを極力抑えたいという場合には、赤外線を選択するという手もあります。

まとめ

というわけで、マンションの外壁タイルの打診チェックにはどれくらいの費用がかかるのかというお話をしました。

ロープを使った打診チェックの場合、だいたい平米あたり700円ほどになります。1000平米なら70万円ほどということです。足場を組む場合には、足場だけで100万円とかかかる可能性があります。

もし、極力コストを抑えたいという場合には、赤外線カメラを使った打診チェックがおすすめです。だいたい、平米あたり500円ほどの単価になります。

【関連記事】マンションの外壁タイル調査は「打診」と「赤外線」どちらがいい?

投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

家を高く売りたいなら知っておきたいこと

もし、あなたが家を高く売りたいと思っているのであれば、
これだけは知っておいたほうがいいかもしれません。