旗竿地を購入することのメリットとデメリット

旗のような形状になった土地のことを旗竿地と呼んだりします。

 

道路と接している部分が、

旗の棒の部分ように細くなっていることからそう呼ばれます。

 

そんな旗竿地。

購入することのメリットとデメリットはどうなっているんでしょうか?

 

メリットはやはり価格が安いこと。

旗竿地のメリットは、

価格が安いことです。

 

旗竿地というのは、

1つの土地を2つに分けようとしたときに、

道路に対して、

前側と奥側の2つに分けられるときに作られます。

 

奥側の土地が道路にアクセスできるようにするには、

旗竿地にするしかないからです。

 

そんなわけで、旗竿地というのは、

奥まった立地になりがちです。

 

前後左右、

すべてが住宅に囲まれてしまいがちです。

 

そんなわけで、前側の土地に比べて、

価格が安く設定されることがほとんどです。

 

2割引きぐらいになっていることもあるでしょうか。

 

土地の価格は高いですから、

2割引きといったら相当なものです。

 

前側の土地の価格が2000万円であれば、

奥側の旗竿地は1600万円ぐらいだったりするわけです。

 

これは、旗竿地のメリットと言えます。

 

それ以外はデメリットですが、気にならないならお買い得。

ハッキリ言ってしまえば、

それ以外はデメリットになります。

 

トータルで考えれば、

奥側の旗竿地よりも、

前側の四角い土地のほうが利便性は高いと思います。

 

でも、デメリットと言っても、

それをどう感じるかは人によって違います。

 

デメリットが気にならないという人もいるでしょう。

そういう人にとっては旗竿地はお買い得になります。

 

水道管を引き込む工事費は高くなります。

旗竿地のデメリットとして、

水道管の引き込み工事費が高くなるということがあります。

 

水道管というのは、道路の下を通っています。

 

そこから、家まで引き込むわけですが、

旗竿地の場合には、道路から家までの距離が長くなります。

 

旗竿の部分の分、

だいたい10メートルぐらいは長くなるでしょうか?

 

その分、引き込み工事費が高くなるんですね。

 

水道管の引き込み工事費というのは、

だいたい1メートルあたり1.5万円ほどかかります。

 

10メートルなら15万円ですね。

 

前側の土地に比べて、

旗竿地は水道管の引き込み工事費が15万円ほど高くなる可能性が高いです。

 

関連記事:水道管の移設工事にはどれくらいの費用がかかる?

 

接道間口がギリギリ2メートルの場合には駐車場が作れません。

旗竿地の場合、

駐車場を作ることが難しいことがあります。

 

旗竿地の場合、駐車場を作るのであれば、

だいたい、旗竿の部分に作ることになります。

 

細い土地の部分ですね。

 

旗竿地によっては、ここの幅がとても狭いことがあります。

 

建築基準法的には、この部分の幅は、

最低限2メートルあれば、家を建てられることになっています。

 

そして、この部分の幅を狭くするということは、

前側の土地の面積を広くすることができるということでもあります。

 

なので、場合によっては、

ギリギリ2メートルぐらいの幅になっていることがあるんです。

 

2メートルだと、駐車場を作るのは難しいです。

 

駐車場が欲しいなら、最低限2.3メートル。

できれば、2.5メートルの幅は欲しいところです。

 

ただ、駐車場が要らないという場合には、

これはデメリットにはなりません。

 

日当たりの関係で1階にリビングは作りにくいです。

旗竿地の場合、

日当たりの関係で1階にはリビングを作りにくいです。

 

旗竿地の場合、前後左右が家に囲まれることになることが多いので、

日当たりがあまり良くないことがあります。

 

そうなると、特に1階部分には日があたりにくくなってしまうんですね。

 

もし、庭に繋がっている、

広々とした明るいリビングを求めているのであれば、

旗竿地はあまり適していないかもしれません。

 

旗竿地の場合には、

1階部分は寝室や水回り、

2階をリビングにしたほうがいいでしょう。

 

泥棒に入られやすくなります。

旗竿地は、泥棒に入られやすいとも言われています。

 

家が道路に面しているなら、

道路の通行人の目があるので、

泥棒も慎重になります。

 

でも、旗竿地に建つ家の場合、

道路からは家が確認しずらいですよね。

 

なので、一旦、旗竿地の中に入ってしまえば、

通行人の目を気にする必要がなくなります。

 

そんなわけで、旗竿地は泥棒に入られやすいとも言われています。

 

でも、これは裏を返せば、

プライバシー性が高いとも言えます。

 

道路の通行人の目を気にする必要なく、

庭を使えたりします。

 

これは一長一短ですね。

 

まとめ

というわけで、旗竿地のメリットとデメリットをお話しました。

 

旗竿地のメリットは、

価格が安いということです。

 

それ以外は、すべてデメリットということになるのですが、

人によってはデメリットが気にならないかもしれません。

 

そういう人にとっては、旗竿地はお買い得かもしれません。

 

旗竿地の場合、水道管の引き込み工事費が高くなる可能性があります。

また、駐車場が作れない可能性もあります。

また、日当たりの関係で、1階にリビングを作るのが難しい可能性もあります。

また、旗竿地の場合には泥棒に入られやすいとも言われています。

 

投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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