ガイドライン調査を受ければ検査済証がなくても増築やリノベができる?

中古戸建の場合、

増築やリノベーションをおこなうのに検査済証が要求されます。

 

でも、実際のところ、

検査済証がないことって多いんです。

 

そこで、国土交通省によって「ガイドライン調査」という救済策が作られました。

 

ガイドライン調査を受ければ、

検査済証がなくても増築やリノベができるんでしょうか?

 

2014年からできるようになりました。

2014年からできるようになりました。

 

「検査済証がなくても、その代わりとなるような書類を発行しましょう」

ということで2014年にガイドライン調査という仕組みが作られました。

 

今の家の状態をチェックすることで、

新築時は建築基準法の通りに(図面通りに)建てられていたということを、

証明しましょうというものです。

 

ちなみに、ガイドライン調査というのは通称です。

 

正式名称は「検査済証のない建築物に係る指定確認検査機関等を活用した建築基準法適合状況調査のためのガイドライン」です。

 

外部リンク:ガイドライン調査|国土交通省

 

実は、2014年以前も場合によってはリノベ可能でした。

ガイドライン調査は、2014年に作られました。

 

でも、実のところ、

2014年以前からもリノベーションがおこなわれることはありました。

 

検査済証がなくてもです。

 

建築士によるガイドライン調査のようなものが行われることはありました。

建築士によって、

ガイドライン調査のようなものがおこなわれることがあったんですね。

 

例えば、古民家のリノベーション。

検査済証なんてないですよね。

江戸時代とかに作られている家ですから。

 

そういった、古民家をリノベーションするためには、

まずは、建築士がその古民家をチェックします。

 

図面化します。

そして、リノベーションのプランを考えます。

 

そして、リノベーションをおこなうために、

行政に確認申請にいきます。

 

もちろん、検査済証なんてありません。

 

でも、古民家の現状、

リノベーション後はどうなるのかを詳細に説明することによって、

行政の担当者にも納得してもらうことができたんですね。

 

そして、リノベーションの許可が下ります。

 

2014年にそれが明文化されたということ。

2014年にできたガイドライン調査というのは、

それが明文化されたということなのではないかと思います。

 

2014年以前にも、

検査済証がなくてもリノベーションがおこなわれることがありました。

 

でも、それは建築士の裁量にかかっているもので、

あまり一般的ではありませんでした。

 

なによりも、時間がかかります。

 

決まりがないことには、

行政の担当者も、

確認申請の許可をだしていいのかどうかの判断に時間がかかってしまうんです。

 

そこで、

「検査済証の代わりとなるような書類を発行できるようにしましょう」

ということになったのではないかと思います。

 

ガイドライン調査に合格すれば、問題なく増築やリノベができます。

ガイドライン調査というのは、

民間の指定確認検査機関によっておこなわれます。

 

まあ、検査済証を発行する機関と同じところです。

 

このガイドライン調査に合格すれば、

検査済証がなくても問題なく増築やリノベーションがおこなえるようになります。

 

確認申請を通すことができるようになります。

 

ただ、ガイドライン調査に合格しない可能性があることにも注意が必要です。

 

検査済証がないということは、

図面通りに家が建てられていない可能性があるということです。

 

なので、中古住宅を購入してリノベーションをしようと思っている場合、

「検査済証がなくてもガイドライン調査をすれば大丈夫!」

と簡単には思わないほうがいいかもしれません。

 

まとめ

というわけで、

ガイドライン調査を受ければ、

検査済証がなくても増築やリノベーションができるようになるのかというお話をしました。

 

2014年からできるようになりました。

 

実のところ、2014年以前でもリノベーションがおこなわれるということがありました。

建築士によるガイドライン調査みたいなものがおこなわれることがありました。

 

2014年に作られたガイドライン調査というのは、

それが明文化されたようなものだと思います。

 

ガイドライン調査に合格すれば、

検査済証がなくても問題なく増築やリノベーションができるようになります。

 

ただし、ガイドライン調査に合格できない可能性があることもお忘れなく。

 

関連記事:リノベーションには確認申請が必要なんでしょうか?

 

投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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