水道管の移設工事にはどれくらいの費用がかかる?
水道管というのは、
地面の下を通っています。
なので、自分のうちの水道管が、
他人の敷地の下を通っていてもなかなか気がつけません。
でも、土地が売買や、建て替えの時に、
それが発覚することがあります。
そうなると、水道管を移設しなければいけなくなったりしますが、
費用はどれくらいかかるんでしょうか?
水道管までの距離によります。
水道管というのは、
道路の下に「本管」が通っています。
そこから枝分かれするような感じで、
直径2cmほどの水道管が、各住戸に引き込まれます。
水道管の移設工事をおこなう場合、
本管までの距離によって費用が変わってきます。
1メートルあたり1.5万円ぐらい。
目安としては、
1メートルあたり、
1.5万円ぐらいかかると思っておくといいかもしれません。
もちろん、工事業者にもよりますけどね。
水道管の移設には新設と撤去の2つが必要です。
ちなみに、移設するとなると、
新しく引き込む新設工事と、
すでにある既存の水道管を取り除く撤去工事の2つが必要になります。
なので、新築時のように、
水道管を新設するだけでいい工事よりも高くなるのは避けられません。
前面道路から10メートル引き込むのであれば15万円です。
まずは、新設です。
例えば、前面道路の本管から10メートル引き込むのであれば、
費用はだいたい15万円ほどになります。
一般的な住宅地のサイズというのは、
10メートル×10メートルの100平米ほどです。
なので、10メートル引き込むとなると、
だいたい、家のどこにでも引き込むことができると思います。
道路側に水回りが設置されている場合、
もうちょっと、費用は安くなるかもしれません。
例えば、前面道路から5メートル引き込むだけでよければ、
費用は7.5万円ほどです。
隣地を通っている水道管が20メートルなら撤去費用に30万円です。
次に撤去です。
隣地を通っている水道管の長さが20メートルであれば、
撤去費用には30万円ほどかかります。
隣地の下を水道管が通っている場合、
大抵の場合には、水道管は長いはずです。
隣地の敷地を横断する分、
水道管が長くなってしまうのは当たり前ですね。
ちなみに、なぜ、隣地の下を水道管が通るということが、
起こってしまうのだと思いますか?
大抵の場合には、
土地の分筆が原因です。
分筆というのは、
ひとつの土地を2つ以上に分けることです。
水道管というのは、自分の土地の下であれば、
どこを通してもかまいません。
そして、ひとつの土地に2つの家を建てたってかまいません。
ひとつの土地に対して、
水道管が2本通っていることもあるということです。
土地がひとつである場合には、
それは問題にはなりません。
でも、土地が分筆されるとなるとどうでしょうか?
例えば、旗竿地みたいな感じに分筆する場合。
奥の方の家の水道管が、
前の家の敷地の下を通ってしまうことがあります。
本当はだめなんですが、
そのことに気がつかずに土地が分筆されてしまうことがあります。
合計45万円以上かかる可能性は高いです。
そんなわけで、水道管の移設の場合には、
合計45万円ほどの工事費用がかかると思っておくといいかもしれません。
場合によってはもっと安くなるかもしれませんし、
場合によってはもっと高くなるかもしれません。
隣地の下を水道管が通っているといっても、
ちょっとかすっているぐらいの場合には、
工事費用はもっと安くなるかもしれません。
反対に、旗竿地の場合には、
新設費用も高くなるので、
合計60万円ほどになってしまうかもしれません。
まとめ
というわけで、
水道管の移設には、
どれくらいの費用がかかるのかというお話をしました。
水道管の長さによります。
1メートルあたり1.5万円ほどかかると思っておくといいかもしれません。
移設するとなると、
新設と撤去の2つの工事が必要になります。
新設する長さが10メートルの場合には、
15万円。
撤去する長さが20メートルの場合には、
30万円ほどかかります。
合計45万円ほどですね。
投稿者プロフィール
- 一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。
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