家を建て替えると、固定資産税はどうなる?

「家も古くなってきたし、そろそろ家を建て替えたい」

と思う人も少なくないでしょう。

 

でも、

「建て替えるのはいいけれども、固定資産税が上がったりすると困るな」

という人もいると思います。

 

築古だと固定資産税も安くなっているでしょうからね。

 

家を建て替えると、

固定資産税はどうなるんでしょうか?

 

跳ね上がります。

跳ね上がります。

 

家を建て替えるということは、

家を新築するということと同じです。

 

建て替えだからといって、

固定資産税が優遇されるということはありません。

 

新築時とほぼ同じか、

場合によっては新築時よりも高い固定資産税になるかもしれません。

 

最近は日本もインフレ気味ですからね。

 

約12万円ほど上がる?

大体、約12万円ほど固定資産税が上がると思います。

月に1万円の出費が増える感じでしょうか。

 

これは、家を2000万円で建て替えた場合を想定しています。

 

新築の家には、新築プレミアムが上乗せされます。

2割ほどの新築プレミアムが上乗せされていることがほとんどです。

 

なので、2000万円で家を建て替えた場合、

実質的な家の価値は1600万円ほどになるでしょうか。

 

中古住宅として売りに出すと、

だいたいそれくらいの価格になると思います。

 

固定資産税は、

実質的な価値の7割ほどに課税されます。

 

1600万円の7割だと1120万円です。

 

この価格に対して、

固定資産税が課税されるんですね。

 

固定資産税の税率は1.4%です。

 

1120万円に1.4%をかけると、

15万6800円になります。

 

これが、新築時の建物の固定資産税になります。

 

築25年以上の戸建ての場合、

建物の固定資産税は3万円前後なことが多いんじゃないでしょうか?

 

土地の固定資産税は変わりません。

ちなみに、土地の固定資産税は変わりません。

 

土地の上に住宅が建っている場合、

土地の固定資産税が1/6とか1/3に減額される制度があります。

 

住宅用地の特例ですね。

 

200平米以下の住宅の場合には、

土地の固定資産税が1/6に減額されます。

 

200平米を超える場合には、

1/3に減額されます。

 

家を建て替える場合も、この特例は使えます。

急に土地の固定資産税が6倍に上がるということはありません。

 

1月1日をまたぐ場合には要注意。

ただし、1月1日をまたぐ建て替えになる時にはちょっと注意が必要です。

 

建て替えをするからといって、

古家を取り壊して、

更地のまま1月1日を迎えてしまうと、

住宅用地の特例が適用されなくなります。

 

土地の固定資産税が6倍に上がるということです。

 

土地の評価額が3000万円の場合、

固定資産税が約5万円から約30万円に跳ね上がることになります。

 

注意しましょう。

 

1月1日の時点で、

建て替え工事に着工していれば、そんなことはなくなります。

 

少なくとも、年末までに建築確認申請が済んでいれば大丈夫です。

 

くれぐれも、とりあえず取り壊して更地にしておこうということはなきように。。

 

リフォームなら固定資産税を上げないこともできます。

ちなみに、リフォームであれば固定資産税を上げないことも可能です。

 

増築をするわけでもなく、間取りを変えるわけでもなく、

床を張り替えるとか壁を張り替えるとかいった、

修繕目的のリフォームであれば、固定資産税は上がりません。

 

家を建て替えるとなると、

2000万円ほどの建築費もかかりますし、

固定資産税も跳ね上がります。

 

一方、リフォームであれば、

数百万円で済みますし、

固定資産税も上がりません。

 

お金に余裕がない場合には、

リフォームを選択するのもひとつの手です。

 

まとめ

というわけで、家を建て替えると固定資産税はどうなるのかというお話をしました。

 

跳ね上がります。

2000万円で建て替えた場合、約12万円ほど固定資産税が上がります。

 

ただし、上がるのは建物に対しての固定資産税だけです。

土地に対しての固定資産税は上がりません。

 

住宅用地の特例も受けつづけることができます。

 

ただし、建て替えが1月1日をまたぐ場合にはちょっと注意が必要です。

更地のまま1月1日を迎えると、住宅用地の特例を受けられなくなってしまいます。

 

ちなみに、リフォームであれば、固定資産税を上げないということも可能です。

 

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投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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