訪問査定と机上査定で査定額が大きく変わることはあるんでしょうか?

家を査定してもらおうとすると、訪問査定か机上査定を選ぶことができます。

 

机上査定というのは訪問なしにデータだけで査定をおこなうというものです。

簡易査定とも呼ばれます。

 

この2つ。

査定額が大きく変わるということはあるんでしょうか?

 

訪問査定はマイナス採点です

訪問査定というのは、不動産会社の担当者がやってきて、家の良い点を見つけてくれるものだと思うかもしれません。

 

でも、実際のところはその逆です。

むしろ、悪い点がないかチェックしにくるとも言えるんです。

 

言ってみれば、訪問査定というのはマイナス採点なんです。

意外ではないですか?

 

もちろん、家の良い点についてもコメントすると思います。

でも、それによって査定額が上がるというわけではないんですね。

 

家の劣化が進んでいないか?

訪問査定しなければ分からないことの1つに家の劣化があります。

 

査定の依頼があれば、立地や築年数や延床面積や構造など、査定するための基本的なデータは得ることができます。

でも、「家の状態は良好なのか?」「それとも劣化が進んでいるのか?」そういったことはリアルには分かりません。

 

そればかりは、実際に訪問してみなければ分からないことです。

特に、構造関係や水回りの給排水関係、雨漏りといったものは査定に影響してきます。

 

同じような家であっても、雨漏りが無い家と有る家であれば査定額に差がでて当然ですよね。

 

近隣環境に問題はないか?

訪問査定をするとき、担当者は近隣環境についても調べているはずです。

訪問時間の30分から1時間前には自宅の近くまで来ていて、歩きながら近隣環境のチェックをしているはずです。

 

特に、準工業地域などの場合には、近所に騒音や土壌汚染がないかもチェックします。

もしかしたら、あなたの家は工場跡地に建てられている可能性だってあります。

 

そういったことも、不動産会社の担当者は調べているはずです。

まあ、そういったことは事務所でおこなっていると思いますけどね。

 

また、マンションの場合には管理状況のチェックもします。

管理人がいれば挨拶してみたり、ゴミ捨て場はきちんとキレイに掃除されているかとか、駐輪場はキレイに使われているかとか、そういったこともチェックします。

 

それを行った上で、あなたの家を訪問するんですね。

もちろん、周辺環境に問題があるという場合には、査定額は下がります。

 

なにも問題なければ机上査定と同じ額になります

訪問査定をおこなって、何も問題がなければマイナス採点はありません。

机上査定と同じ査定額になります。

 

机上査定は上限値ということです

実は、机上査定というのは、考えられるもっとも良い状態で査定するんですね。

 

築15年であれば、「築15年ならだいたいこれぐらいの劣化具合だろう」と考えられる上限値で査定します。

そこからマイナス採点していきます。

 

車を売る場合もそうだと思います。

車の査定額は考えられる上限値であって、タイヤのホイールに傷がついていたり、車内がタバコ臭かったり、シートが汚れていたりすると査定額が下がっていきます。

 

家や車に限らずに、中古品ってそういった査定の仕方が採用されていることが多いです。

「状態が良ければこれだけの査定額になります」「でも、状態が良くなければその限りではありません」ということですね。

 

まとめ

というわけで、訪問査定と机上査定で査定額が大きく変わることはあるのかというお話をしました。

 

あなたの家の状態によります。

 

基本的に、訪問査定というのはマイナス採点です。

家の劣化が進んでいたり、周辺環境があまり良くない場合には査定額は低くなります。

 

もし、なにも問題がなければ、査定額は訪問査定と同じ額になります。

言ってみれば、机上査定が上限値だということです。

 

ただし、有名建築家が建てたなどの特殊な条件の場合には変わってくるかもしれません。

 

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投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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