「ケレン作業」って一体どんなものなんでしょうか?

家の塗装をお願いすると、

見積書の中に「ケレン作業」という名目が入っていたりします。

 

屋根の塗装をお願いしたり、

外壁の塗装をお願いしたときですね。

 

ケレン作業というのは、

一体、どういうものなんでしょうか?

 

塗料を塗る前のクリーニング作業です。

簡単に言えば、

塗料を塗る前のクリーニング作業のことです。

 

「ケレン作業」という名前ではなく、

下地処理、素地調整と呼ばれることもあります。

 

ちなみに、ケレン作業というのは、

金属を塗装するときに対して使われることが多いです。

 

クリーンがなまってケレン。

クリーンがなまってケレンです。

 

アップルがアポーみたいなものです。

 

ネイティブのアメリカ人がクリーンという言葉を発すると、

確かに、ケレーンとかケレンと聞こえます。

 

建設の現場では、

それが、そのまま文字になってしまいました。

 

まずは、高圧洗浄で汚れを一掃します。

ケレン作業では、

まずは、高圧洗浄で金属の表面の汚れを一掃します。

 

汚れがついていたのでは、

きれいに塗装することができませんからね。

 

ただ、ガルバリウム鋼板の場合には、

高圧洗浄を使うのは難しいです。

 

ガルバリウム鋼板というのは、

鉄の板をメッキ加工したものです。

 

アルミニウムと亜鉛とケイ素を配合したメッキです。

 

高圧洗浄をすると、

そのメッキが剥がれてしまう可能性があるんですね。

 

なので、ガルバリウム鋼板の場合には高圧洗浄はせずに、

表面をきれいにする必要があります。

 

手間がかかるということですね。

その分、料金は高くなります。

 

サビがある場合には、ヤスリやスクレイパーで落とします。

次に、金属にサビがついている場合には、

ヤスリやスクレイパーで落としていきます。

 

サビの表面は金属が酸化して、ザラザラしています。

そのザラザラを、ヤスリやスクレイパーで削り取っていきます。

 

サビは放置しておくと、

どんどんと広がっていってしまいます。

 

最終的には、その部分に穴があいてしまいます。

 

なので、サビがある場合には、

きっちりと取り除いておくことが重要になります。

 

サビが残ったまま塗料を塗ってしまうと、

塗料の下でサビが広がっていたなんてことがあります。

 

そういったことを防ぐためにも、

きっちりとサビを取り除いておきます。

 

凸凹がある場合には、パテなどで埋めます。

次に、金属の表面に凸凹がある場合には、

パテなどで埋めていきます。

 

サビを落とした部分は、金属が凹んでいるかもしれません。

 

そういったところは、

パテで埋めていきます。

 

傷がついている部分も凹んでいるでしょう。

パテで埋めていきます。

 

できるだけ、

真っ平らになるように、

金属の表面を調整していきます。

 

この一連の作業がケレン作業。

この一連の作業がケレン作業と呼ばれています。

意外に手間がかかります。

 

見積書を見て、

「何?このケレン作業って?高くない?」

って思うかもしれませんが、

重要な作業です。

 

むしろ、ケレン作業が入っていない場合には、

確認したほうがいいです。

 

もしかしたら、ケレン作業なしで、

塗装する気なのかもしれません。

 

キレイに塗装できるかどうかはケレン作業にかかっています。

塗料をきれいに塗れるかどうかは、

ケレン作業にかかっています。

 

費用を安く抑えたい場合には、

ケレン作業なしで塗ってしまうという手もあります。

 

でも、仕上がりには大きな差がでます。

 

金属の表面の凸凹が目立ってしまいますし、

塗料の下で、サビが拡大する可能性もあります。

 

金属そのものに穴が空いてしまうと、

防水塗料も意味がありません。

 

費用はかかりますが、

きちんとケレン作業はやってもらったほうがいいかと思います。

 

まとめ

というわけで、ケレン作業とは何かということについてお話しました。

 

塗料を塗る前のクリーニング作業のことです。

クリーンがなまってケレンです。

 

まずは、高圧洗浄で、金属の表面をきれいにします。

そのあと、サビがある場合には、ヤスリやスクレイパーで削り落とします。

そして、最後に、表面の凸凹をパテで埋めていきます。

 

この一連の作業がケレン作業です。

 

きれいに塗装できるかどうかは、

ケレン作業にかかっているとも言えます。

 

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投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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