住宅ローンは「年収の何倍まで」という考えに流されないこと

「住宅ローンは年収の何倍まで」というフレーズ。

よく聞きます。

 

5倍とか7倍とか。

 

本気で言っているのか、にわかには信じがたいですが、

最近では10倍までということも言われるようになりました。

 

その、「年収の何倍まで」という考えには流されないようにしたほうがいいかもしれません。

 

買った後にどういう生活になるのかが考慮されていません。

まず言っておきたいこと。

 

それは、この「年収の何倍まで」という考えには、

家を買った後にどういう生活になるのかが考慮されていません。

 

じゃなければ、時代によって倍率が変わるということはありません。

 

30年前に年収の5倍で家を買った人と、

今、年収の10倍で家を買った人、

同じような生活を送れるでしょうか?

 

年収の10倍で家を買った人はローン返済に追われる生活になるはずです。

 

今の時代は年収の7倍とか10倍までOKと言われていますが、

それが、快適な生活を送れるということとはイコールではないんですね。

 

年収の5倍までじゃ家を買えない?

単純な話。

今は、年収の5倍では家を買うことが困難です。

 

例えば、年収500万円なら5倍だと2500万円です。

もちろん、立地にもよりますが、2500万円で家を買うことは結構難しいです。

 

特に、東京であればほとんど無理です。

都内の住宅の平均価格は7000万円にもなっています。

 

都内の場合、年収1000であっても家を購入することが困難になってしまっています。

 

1000万円の5倍は5000万円ですからね。

7000万円には届きません。

 

じゃあ、年収の7倍とか10倍までという流れに。

じゃあということで、

住宅ローンは年収の7倍とか10倍とかいう流れになってきているのだと思います。

 

言ってみれば、住宅の価格に合わせて倍率が設定されているということです。

住宅の相場が高くなれば、「年収の何倍まで」の倍率が上がるということです。

 

根拠は住宅の価格なんですね。

快適な生活に支障がないということで倍率が設定されているわけじゃないということです。

 

超低金利とはいえ、ちょっと無理があります。

今は、金利が1%を切るような超低金利の時代です。

 

今は超低金利だから、

年収の7倍とか10倍でも大丈夫ということも聞かれます。

 

確かに、それも一理あると思いますが、

ちょっと無理があると思います。

 

特に、年収の10倍で家を買うことは、

やめておいたほうがいいのではないでしょうか。

 

年収500万円の人が5000万円の家を買おうと思うとそうなります。

年収500万円の人が都内のちょっと安めなマンションを買おうとするとそうなります。

 

家を買いたいという人は、「年収の10倍までは大丈夫です」とか言われると、

その気になってしまうのではないでしょうか?

 

特に、金融機関もできれば住宅ローンを借りてもらいたいものです。

ちょっと無理めでも審査が通ったりします。

 

「審査が通るということは大丈夫だよね」ということで購入してしまったりするんですね。

 

でも、その後の生活はどうなるでしょうか?

 

これからは中古住宅を検討するほうがいい?

新築はやっぱり高いです。

今、新築の家を買おうとすると、年収の7倍とか10倍とかになってしまうことがほとんどです。

 

でも、中古住宅ならどうでしょうか?

都内の一部を除いて、新築よりは中古のほうが安いはずです。

 

特にこれからは、日本の人口はどんどんと減っていきます。

新築の家を建てる必要性がどんどんと減っていきます。

 

これまでは、中古住宅というとあまりイメージの良いものではありませんでしたが、

ここ最近は、中古住宅のリフォーム・リノベーション技術もかなり上がってきています。

 

中古住宅のイメージも上がってきました。

 

なので、無理して年収の7倍で新築住宅を購入するよりも、

年収の5倍で中古住宅を購入するほうがいいかもしれません。

 

ボロボロの中古住宅を購入して、

自分でリノベーションして住むという人も増えています。

 

新築価格もこれから値下がりしてくるかもしれません。

今はかなり価格高騰している新築価格も、

これからは値下がりしてくるかもしれません。

 

2020年東京オリンピック開催の影響で、

建築現場で人手不足が続いていました。

 

人件費も高騰していました。

 

また、世界的なインフレ傾向の影響で、

建築資材の価格も高くなっています。

 

なので、不動産価格も上がっているんですね。

(超低金利政策も価格上昇の後押しをしています)

 

でも、今後の日本では新築物件が建てられることは少なくなっていくはずです。

人件費も今よりもだいぶ抑えられてくるでしょう。

 

そうなると、新築価格も下がってくるはずです。

 

どうしても新築が欲しいという場合には、

それを待って購入するのもいいかもしれません。

 

まとめ

というわけで、住宅ローンは「年収の何倍まで」という考えに流されないというお話をしました。

 

「年収の何倍まで」という考え方には、

家を購入した後の生活のことが考えられていません。

 

とはいえ、現実問題として、

今は年収の5倍で家を買おうと思っても買うことができない状況です。

 

なので、新築の家を売るために、

年収の7倍とか10倍までなら大丈夫ということが言われ始めたんですね。

 

いくら、今が超低金利とはいえ、

年収の10倍とかはちょっと無理があると思います。

 

それだったら、新築よりも価格の安い中古住宅を検討したほうがいいかもしれません。

また、もう少し待てば、新築価格も値下がりしてくる可能性もあります。

 

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投稿者プロフィール

山河直純
山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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