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一般媒介契約を結ぶなら2社までに絞ったほうがいい?

一般媒介契約であれば複数の不動産会社と契約することができます。

10社と契約するということも可能です。

 

でも、あまり多すぎると、今度は不動産会社を管理することが大変になってきたりします。

そう考えると、契約を結ぶ不動産会社はなるべく少なく、例えば、2社とかに絞ったほうがいいんでしょうか?

 

2社がいいです

2社がいいです。

3社でもいいかもしれませんが、できるだけ2社までに絞り込んだほうがいいと思います。

 

「一般媒介契約は何社とでも契約できるんだから、なるべく多くの不動産会社と契約するのがいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、できるだけ2社に絞り込んだほうがいいです。

 

自分のためにも不動産会社のためにも

それは、自分のためでもあるし、不動産会社のためでもあります。

仮に、10社と一般媒介契約を結んだとすると、あなた自身がその10社との窓口になります。

 

例えば、価格変更したいと思った場合には、10社に対してそれを伝えなければいけません。

同じことを10回繰り返さなければいけません。

 

そして、10人の担当者とやり取りを行わなければいけません。

担当者の名前を覚えるのも大変なんじゃないでしょうか?

 

3社以上になると不動産会社がやる気を失くす?

そしてなによりも、10社と契約を結んだ場合には、不動産会社がやる気を失くすはずです。

 

一般媒介契約の場合には、必ずしも仲介手数料が得られるとは限りません。

他社で売買が決まってしまった場合には、仲介手数料は得られません。

 

それまでの労力は無駄になります。

 

3社ぐらいまでならまだいいかもしれません。

「3社での競争であればまだ可能性はあるかな」と思うかもしれません。

 

でも、それが10社となると話が違ってきます。

「10社での競争!?無駄な労力は使いたくないから放置しておこう。。」となる可能性があります。

 

一般媒介契約には売主への活動報告の義務もありませんしね。

 

仲介手数料が得られる確率は何%か?

ライバルが増えれば増えるほど、仲介手数料が得られる可能性は低くなります。

確率の問題です。

 

例えば、10社での競争であれば仲介手数料が得られる確率は10%です。

決して高いとは言えないのではないでしょうか。

 

3社であれば、33%です。

「う〜ん」という感じですね。

 

2社であれば50%です。

「ちょっと頑張ろうかな」という感じです。

 

1社であれば、100%です。

「わ〜い」という感じです。

 

一般媒介ではなくて専任媒介が好まれるのはこれが理由です。

 

2社だけでも囲い込みは防げます

専任媒介ではなく一般媒介でお願いする理由に、囲い込みの防止というのがあります。

 

囲い込みというのは、他社からの買主の紹介を断ってしまうことです。

売主に無断でです。

 

それは、窓口が1社だけである専任媒介でしかおこなうことができません。

一般媒介の場合には複数の会社が窓口になるので、囲い込むということはできません。

 

買主の紹介を断ってしまったら、他社に紹介されて売買が決まってしまう可能性があるからです。

 

ただ、囲い込みを防ぐために沢山の不動産会社と契約を結ぶ必要はありません。

2社だけでも十分に囲い込みを防ぐことができます。

 

1番楽なのは信頼できる1社に専任で任せること

一般媒介を結ぶなら2社までに絞ることという話をしてきましたが、1番楽なのはやっぱり専任媒介です。

信頼できる1社にすべてを任せるのが1番楽になります。

 

ただ、矛盾するようですが1番難しいのが信頼できる不動産会社を見抜くことかもしれません。

もし、見抜けないという場合には、一般媒介契約で2社にお願いするのがベストだと思います。

 

まとめ

というわけで、一般媒介契約を結ぶなら2社までに絞ったほうがいいのかというお話をしました。

 

2社に絞るのがいいです。

自分のためにも不動産会社のためにもです。

 

もし、一般媒介契約で3社以上と契約した場合、不動産会社のやる気が落ちてしまう可能性が高くなります。

仲介手数料が得られる確率が低くなってしまうからです。

 

不動産会社の収益源のほとんどは仲介手数料です。

それが得られない可能性が高くなると、あまり熱心には働かなくなります。

 

そして、一般媒介契約を選ぶ理由のひとつに、囲い込みの予防というものがあります。

でも、2社だけでも囲い込みの予防は十分にできます。

 

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投稿者プロフィール

山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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