こう思う人もいるんじゃないでしょうか。
「庭に小屋を作ろうと思ってるんだけど、不動産登記しなければ固定資産税はかからないのでは?」
実際のところ、どうなんでしょうか?
不動産登記をしなければ、
固定資産税から逃れられるんでしょうか?
逃れられません。
固定資産税から逃れることはできません。
固定資産税というのは、
不動産登記情報をもとに請求されると思うかもしれません。
確かにその通りなのですが、
登記情報だけをもとにしているわけじゃないんです。
行政の職員が見回っているからです。
実は、行政の職員が街を見回っています。
固定資産税に関わる行政の職員です。
街中で、ボードを持って、
建物をチェックしている人を見かけたことはありませんか?
「不動産屋かな?」
って思うかもしれませんが、
行政の職員かもしれません。
登記しなくても目視によって発見されてしまいます。
「不動産登記しなければ固定資産税を逃れられるのでは?」
と考える人がいるのは、
行政もお見通しなんですね。
なので、行政は登記情報だけをあてにはしません。
実際に足を使って、現状をチェックしに行きます。
登記情報と現状にズレがないか、
チェックしているんですね。
なので、庭に小屋を建てた場合、
目視によって発見されてしまう可能性がとても高いです。
最近は、航空写真でのチェックも。
最近では航空写真でもチェックしているようです。
行政ではどの航空写真を使っているのかは分かりませんが、
グーグルマップでも航空写真をチェックすることができますよね。
グーグルマップは航空写真の更新頻度も高いような気がします。
2019年末に完成予定の新東京国立競技場ってありますよね。
オリンピックの開会式がおこなわれる予定の。
おそらく、数ヶ月前の状態の航空写真がすでに掲載されています。
少なくとも、1年以上前のものではありません。
航空写真を使われると、
例え、塀が高い家であっても、
新しく小屋が建ったことを簡単に知られてしまいます。
増築も発見される可能性が高いです。
ちょっと1部屋増やすために増築したいと思う人もいるでしょう。
防火地域や準防火地域でなければ、
10平米以下の増築には確認申請は必要ありません。
確認申請が不要ということは、
登記し直す必要もないし、
固定資産税も上がらないと思うでしょう。
でも、固定資産税が上がる可能性があります。
街を見回っている行政の職員は、
増築部分もめざとく見つけます。
航空写真で発見されることもあるかもしれません。
確かに、10平米以内の増築であれば許可なしでおこなえるのですが、
固定資産税が上がらないというわけではないんですね。
固定資産税台帳には「補充」課税台帳というものがあります。
固定資産税の管理には、
「固定資産税台帳」というものが使われています。
その台帳の中には、
「補充」課税台帳というものが含まれています。
何で補充なのかというと、
登記情報からズレている情報を補充するためだからです。
例えば、
登記情報上では建築面積が100平米なのに、
実際には120平米のように見える場合、
そのズレが、補充課税台帳に記録されます。
そして、固定資産税が請求されることになるんですね。
まとめ
というわけで、不動産登記しなければ、
固定資産税を逃れることができるのかというお話をしました。
逃れることはできません。
行政の職員が街を見回っているからです。
登記しなくても、職員の目視によって発見されてしまいます。
最近では航空写真も使われています。
ちょっとした増築であっても発見される可能性は高くなっています。
固定資産税台帳には「補充課税台帳」というものがあって、
登記情報とのズレがそこに記録されます。
登記情報よりも、現状が優先されるということですね。
なので、登記しなくても、
固定資産税は請求されることになります。
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投稿者プロフィール
- 一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。
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