建物が建っていない土地のことを、「更地」とか「整地」とか言いますよね。どちらも同じような意味のように思えるのですが、実は、違いがあります。一体、どんな違いがあるんでしょうか?
更地だと、すぐに家を建て始めることはできません。
更地の場合、すぐに家を建て始めるということはできません。
木が生えていることもあります。
更地の場合、木が生えていることがあります。もし、土地のど真ん中に木が生えているのであれば、すぐに家を建て始めるということはできませんよね。
家を建てるためには基礎を作らなければいけません。土地のど真ん中に木が生えているのであれば、とても邪魔です。引っこ抜かなくてはいけません。
大きな石が転がっていることもあります。
そして、大きな石が転がっていたとしても、更地と呼ぶことができます。もし、土地のど真ん中に直径1メートルもある巨大な石が転がっていたらとても邪魔ですよね。直径1メートルぐらいになると重量もとても重いので、木が生えている以上にどかすのが面倒かもしれません。
また、土管が3本積んであることもあるかもしれません。例えば、ドラえもんに登場する空き地。あの空き地は「更地」と呼ぶことができます。
とりあえず建造物がないのが更地です。
とりあえず、土地の上に建造物がないのが更地なんです。草がボウボウに生え茂った土地なんかも更地と言えます。
整地だと、すぐに家を建て始めることができます。
一方、整地の場合、すぐに家を建て始めることができます。
木が生えていることも無ければ、土管が3本横たわっていることもありません。大きな石が転がっていることもありません。草がボウボウに生え茂っていることもありません。家を建てるための前準備をきちんと終えているのが整地です。
障害物がなく、転圧作業も完了しているのが整地です。
しかも、整地の場合には、障害物がないというだけではありません。土地を踏み固めるための転圧作業も完了している必要があります。
家って土地の上に建てますよね。もし、土地がフワフワしている状態であれば、家を建てたあとに、少しずつ沈んでいってしまうことになります。そんなことがないように、予め、地面を踏み固めておくんですね。
昔は実際に人の足で踏み固めることもあったかもしれませんが、今では転圧ローラーや転圧機などを使って土地を踏み固めます。
まとめ
というわけで、更地と整地についてお話しました。
更地の場合、すぐに家を建て始めることはできません。木が生えていたり、大きな石が転がっていることがあるからです。とりあえず、土地の上に建物がない状態が更地です。
一方、整地の場合には、すぐに家を建て始めることができます。土地の上には障害物がなく、転圧作業も完了しているのが整地です。
関連記事:「宅地造成」と「整地」にはどんな違いがあるんでしょうか?
投稿者プロフィール
- 一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。
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