家を売りたいと思うと、不動産会社の人に訪問査定してもらうことになります。
不動産会社を選ぶ段階であれば机上査定という選択肢もありますが、最終的には訪問査定してもらうことになります。
できれば、高く査定してもらいたいと思うのではないでしょうか?
訪問査定の時、不動産会社の人はなにをチェックしているんでしょうか?
主に耐久性についてチェックします
結論から言えば、主に耐久性についてチェックします。
「この家はあとどれくらい建っていられるだろう?」というところですね。
分かりやすいところで言えば、雨漏りとかです。
天井に雨漏りの跡がある場合、柱や梁も濡れてしまって耐久性が落ちている可能性があります。
また、家に傾きがないかもチェックされます。
壁のラインはちゃんと垂直になっているかどうかなどですね。
キッチリと器具を使うわけではないですが、目視でチェックします。
築年数が古い家の場合には、家もちょっと傾いていることがあります。
扉の開け閉めがしにくくなっている場合には、構造材に歪みが発生している可能性があったりします。
30年保つはずが20年しか保たないとしたら?
もし、データ上は30年は保ちそうな家が「これは20年ぐらいしか保たないのでは。。」という状態だったとしたらどうでしょうか。
家の価値の大半は耐久性にあると言えます。
家の構成要素にはデザインや設備などもあります。
でも、デザインや設備などは途中で入れ替えるということも可能です。
リフォームやリノベーションなどでですね。
でも、構造を入れ替えるということはかなり難しいです。
耐久性が無くなったら家を取り壊すしかなくなります。
査定額を下げるしかありません
なので、「築年数以上に耐久性が落ちているな」という場合、査定額を下げざるを得ません。
査定額にもっとも大きく影響するのが耐久性ということですね。
まあ、パッと見ただけで明らかに耐久性に不安を感じる家というのはそうそう無いですけどね。
相当築年数が経っている家か、欠陥住宅ぐらいなんじゃないでしょうか。
あとは水回りですね。
「もう、これは交換するしかないのでは?」というような水回りの場合には、それ相応に査定額が下がるはずです。
不動産会社ごとに訪問査定時のチェックリストも用意されていると思いますが、チェックするスタンスとしては「耐久性は大丈夫か?」ということです。
騒音や汚染などの問題がないかもチェックします
騒音や汚染などについても問題がないかチェックします。
特に、準工業地域に建つ家の場合には念入りにチェックされると思います。
準工業地域って家も建てられるんですね。
なので、近くの工場から騒音が聞こえる可能性があります。
また、家が建っている土地が、昔は工場として使われていたという可能性もあります。
そうなると、土壌汚染されている可能性もないとは言えません。
マンションの場合には管理体制もチェックします
マンションの場合には、管理体制もチェックします。
例えば、ゴミ置き場とかです。
ゴミ置き場をチェックすると、そのマンションにはどういう人が住んでいるのかというのが結構分かったりします。
マナーの良い住人が多く住んでいるのか?それともそうではないのか?というところです。
自転車置場や、マンション周りの掃除もしっかりされているかを確認します。
でも、1番チェックされるのは「あなた」かもしれません
でも、1番チェックされるのは売主である「あなた」自身かもしれません。
その時に初対面ですよね。
あなたがどんな人なのかということをチェックされるはずです。
まあ、それは当たり前とも言えるのですが、不動産会社からすれば、査定をおこなうこと自体はゴールではありません。
どうすれば媒介契約を結べるのかをチェックします
不動産会社の目的は、あなたの家を売却することで仲介手数料を得ることです。
そのためには、まずは媒介契約を結ばなくてはいけません。
その目的を達成するためのファーストステップが訪問査定なんです。
不動産会社の担当者の頭の中ではこんな考えが繰り広げられるはずです。
「どんな査定額を提示して、どんな対応をすれば、この人から媒介契約をもらえるだろうか?」
そのために、査定額を本来よりも高くすることがあります。
多くの人は高い査定額を好みますからね。
でも、それによって結果的に家が売れにくくなる場合もあります。
なので、高い査定額を提示されたとしても、しっかりとその根拠を聞いてみてください。
まとめ
というわけで、訪問査定の時、不動産会社の人はなにをチェックしているのかというお話をしました。
主に耐久性についてチェックしています。
築年数分以上に耐久性が落ちているという場合には、査定額を下げざるを得ません。
また、騒音や汚染などがないかもチェックします。
マンションの場合には管理体制もチェックします。
でも、1番チェックされるのは「あなた」自身だと思います。
どうすれば媒介契約を結ぶことができるのかをチェックされるはずです。
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投稿者プロフィール
- 一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。
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