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「不燃材」「準不燃材」「難燃材」にはどんな違いがあるんでしょうか?

防火地域や準防火地域に家を建てようと思うと、少なからず防火材を使う必要があります。

 

防火材には3つの分類があります。

「不燃材」「準不燃材」「難燃材」の3つです。

 

一体、どんな違いがあるんでしょうか?

 

5分は燃えないのが「難燃材」です

火にさらされても、5分は燃えないのが「難燃材」です。

 

プラスチックボードなどは難燃材なことが多いです。

木材を使った薄めの合板なども難燃材なことが多いですね。

 

5分は燃えないというのは、5分では燃え尽きないということではなくて、5分間は火を上げて燃えないということです。

火を上げ始めてから燃え尽きるまでの時間はまた別です。

 

プラスチックボードなどは火を上げて燃え始めたら、燃え尽きるまでの時間は早いです。

あっという間に溶けてしまいます。

 

一方、木材の場合には、火を上げて燃え始めても、炭化するスピードは1分で1ミリ弱と言われています。

6ミリの合板であれば燃え尽きるまでに6分ほどかかるということですね。

 

10分は燃えないのが「準不燃材」です

火にさらされても、10分は燃えないのが「準不燃材」です。

 

セメントボードや石膏ボード、断熱材として使われるセルロースファイバーなどが準不燃材です。

部屋の内壁に石膏ボードが使われることが多いのも、部屋の防火性を上げるためです。

 

出火しても10分間は壁は燃えません。

 

とはいえ、準不燃材はあまり「防火材」としては認識されていないかもしれません。

本当に防火性を高めたいのであれば、準不燃材ではなくて、この後お話する不燃材を使いますからね。

 

あくまでも、普段一般的に使っている建材に、たまたま準不燃材としての性能がくっついているという感じで使われることが多いのではないかなと思います。

 

20分以上燃えないのが「不燃材」です

火にさらされても20分以上燃えないのが「不燃材」です。

防火材の一番上のグレードです。

 

コンクリートやガラス、瓦、鉄鋼、石、モルタル、しっくい、厚めの石膏ボード、などがそうです。

断熱材として使われるグラスウールやロックウールもそうですね。

 

また、木材であっても燃えにくいように加工されたものは不燃材として認められます。

 

「防火材=不燃材」と言っても過言ではありません。

というのも、防火地域や準防火地域で家を建てようとすると、必ず不燃材を使う必要がでてくるからです。

 

準不燃材や難燃材では性能不足になります。

 

ちなみに、20分以上燃えずにいられるのであれば、どれだけ長く燃えずにいられても不燃材として扱われます。

例えば、1時間以上燃えずにいられても不燃材です。

 

30分は燃えない不燃材を「防火材」と呼びます

20分以上燃えずにいられる材料のことをまとめて不燃材と言いますが、便宜的に、30分は燃えない不燃材のことを「防火材」と呼んだりします。

不燃材というのは防火材の一部なので、ちょっと紛らわしいですけどね。

 

というのも、準防火地域で木造住宅を建てようとすると、「防火構造」にしなければいけません。

外壁や軒裏には30分は燃えずにいられる不燃材を使わなければいけません。

 

不燃材というのは20分以上は燃えずにいられる材料のことです。

30分未満しかもたないものも含まれます。

 

なので、防火構造に使える建材だと区別するために、不燃材の中でも特に30分は燃えずにいられる建材のことを「防火材」と呼ぶわけです。

 

45分以上燃えない不燃材を「耐火材」と呼びます

防火地域に家を建てようとすると、最低でも準耐火建築物として建てなければいけません。

準耐火建築物の場合、火事が起きたとしても45分は燃えずにいられることが求められます。

 

もっと言えば、45分後も建物が崩れ落ちないことが求められます。

耐火建築物の場合は1時間以上です。

 

なので、当然のことながら不燃材を使うことになるのですが、どんな不燃材でもいいというわけではありません。

30分は燃えずにいられる防火材ですら性能不足になります。

 

なので、45分以上は燃えずにいられる材料のことを「耐火材」と呼んで区別します。

 

まとめ

というわけで、「不燃材」「準不燃材」「難燃材」にはどんな違いがあるのかということについてお話しました。

 

5分は燃えずにられるのが「難燃材」です。

10分は燃えずにいられるのが「準不燃材」です。

そして、20分以上は燃えずにいられるのが「不燃材」です。

 

この3つはすべて「防火材」というくくりになるのですが、一般的には「防火材=不燃材」というイメージになります。

 

そして、不燃材の中でも、30分は燃えずにいられるものと、45分以上は燃えずにいられるもので呼び方が変わったりします。

 

30分は燃えずにいられる不燃材のことを「防火材(紛らわしいですが)」と呼びます。

45分以上は燃えずにいられる不燃材のことを「耐火材」と呼びます。

 

関連記事:「耐火構造」と「防火構造」ってどんな違いがあるんでしょうか?

 

投稿者プロフィール

山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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