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「採掘承諾書」って一体どんなものなんでしょうか?

採掘承諾書というものがあります。

 

もし、あなたが、

私道を通らないとアクセスできないような土地に、

家を建てたいと思ったとき。

 

採掘承諾書が必要になってきます。

 

採掘承諾書というのは、

一体どんなものなんでしょうか?

 

袋地に家を建てる場合、必要になります。

私道を通らないとアクセスできないような土地。

 

公共の道路に直接は接していないような土地ですね。

袋地と呼ばれたりします。

 

そういった土地に家を建てるには、

採掘承諾書が必要になってきます。

 

家を建てるときには、建築基準法によって、

道路に2メートル以上の幅で接している必要があると決められています。

 

袋地の場合、公共の道路に接していないので、

基本的には家を建てることができません。

 

でも、私道が4メートル以上の幅があって、

私道の所有者から採掘承諾書と通行承諾書(通行許可書)がもらえるのであれば、

家を建てても良いことになっています。

 

水道管やガス管を引き込むのに必要です。

袋地に家を建てるのに、

通行承諾書が必要なのは分かるでしょう。

 

なければ、私道を勝手に通ることができませんからね。

 

でも、「採掘承諾書が必要なのはなぜ?」と思う人もいるでしょう。

 

それは、家を建てるには、

水道管やガス管を引き込む必要があるからです。

 

地中利用権と言ってもいいかも。

水道管やガス管って、

地中を通っていますよね。

 

一体、どこの地中を通すんでしょうか?

 

当然のことながら、

私道の地中を通します。

 

「うちの庭の地中を通してもいいよ。」

 

なんていう人はいないはずです。

 

水道管やガス管の本管は、

公共の道路の下を通っています。

 

そこから、

あなたが建てる家まで、

枝分かれさせます。

 

公共の道路に直接面している土地であれば、

すぐに引き込めるのですが、

袋地の場合には、私道を経由する必要があります。

 

私道を掘る必要があります。

 

なので、採掘承諾書が必要になってくるんですね。

 

採掘承諾書というのは、

地中利用権と言ってもいいかもしれません。

 

採掘承諾書がもらえない場合には、住宅ローンも通りません。

ちなみに、採掘承諾書がもらえない場合には、

住宅ローンも通りません。

 

家を建てるというとき、

大抵の人は、住宅ローンを利用するはずです。

 

住宅ローンというのは、

返済能力があるというだけでは通すことは難しいです。

 

住宅ローンを利用すると、

金融機関は、あなたの土地や家に、

抵当権を設定します。

 

抵当権というのは、

もし、あなたが住宅ローンの返済ができなくなったときに、

あなたの土地や家を競売にかけて、

融資したお金を回収しても良いという権利です。

 

もし、あなたの土地や家を競売にかけても、

たいしたお金にならなかったとしたらどうでしょうか?

 

大損してしまいますよね。

 

なので、住宅ローンでは、

あなた建てようとしている家と、

その土地の価値を、

十分にチェックします。

 

もし、採掘承諾書がもらえない場合、

その土地には家を建てられないということです。

 

建築不可能な土地ということです。

 

市場価値はとても低くなるでしょう。

 

なので、

 

「ちゃんと家を建てられる土地だよね?」

 

という確認のために、

採掘承諾書が求められます。

 

通行承諾書とセットでもらうことになります。

ちなみに、採掘承諾書は、

通行承諾書とセットで扱うことになります。

 

金融機関にも、当然のことながら、

採掘承諾書と通行承諾書をセットで提出します。

 

もし、通行許諾書をもらえるのであれば、

採掘承諾書ももらえる可能性が高いはずです。

 

ただ、人によっては、

採掘承諾書をもらうのを忘れてしまうこともあります。

 

不動産会社の担当者でも、

新人とかの場合には、

採掘承諾書の存在を忘れてしまうこともあるかもしれません。

 

通行承諾書をもらうときには、

忘れずに、採掘承諾書ももらっておきましょう。

 

まとめ

というわけで、採掘承諾書についてお話しました。

 

袋地に家を建てるときに必要になる書類です。

 

水道管やガス管を通すのに私道の地面を掘る必要がありますよね?

採掘承諾書というのは、地中利用権と言ってもいいかもしれません。

 

もし、採掘承諾書がもらえない場合には、住宅ローンも通りません。

 

採掘承諾書は通行承諾書とセットで扱うことになります。

 

関連記事:私道に接道された土地に家を建てるには「通行許可書」が必要?

 

投稿者プロフィール

山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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