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庭に物置を設置すると税金(固定資産税)がかかるようになる?

庭に物置を設置すると、固定資産税がかかるようになるんでしょうか?

家を増築すると、基本的には固定資産税は上がることになります。庭に物置を設置するのだって、ある意味増築するようなものでもあります。一体、どうなんでしょうか?

関連記事:10平米以下の増築でも、固定資産税って上がるんでしょうか?

かからないことが多いです。

結論から言えば、かからないことが多いです。

ご近所の、物置を置いているお宅の人に聞いてみてください。おそらく、固定資産税はかかっていないと答えるでしょう。

ブロックの上に置いてるだけなら、まずかかりません。

コンクリートブロックの上に、ドンッと物置を置いているだけなのであれば、まず、固定資産税はかからないと思います。

むしろ、固定資産税がかかるようにするほうが難しい?

むしろ、物置に固定資産税がかかるようにするのは難しいとも言えるんです。

固定資産税というのは、建築物や土地に対してかかるものです。物置というのは建築物でしょうか?建築基準法では、建築物をこう定義しています。

1、定着性があること。

2、屋根があること。

3、壁やガラスで囲われていること。

物置の場合、2と3は満たすかもしれません。でも1の定着性を満たしているかというと、微妙なところです。

物置って、建てるというよりは、置くって表現しますよね。それはまるでダンボールをそこに置くことの延長のようです。

そんなわけで、ただ、コンクリートブロックの上に物置を置いている場合は、建築物としては認められないんですね。つまりは、固定資産税はかかりません。

家を建てるときみたいに、基礎を打ってボルトで固定する必要があります。

もし、物置を建築物として認めてほしい場合には、家を建てるときのようにしなければいけません。

コンクリートブロックを置くんじゃなくて、コンクリートで基礎を打つところから始めないといけません。しかも、鉄筋も使います。アンカーボルトを用意する必要があるからです。

アンカーボルトというのは、基礎のコンクリートから飛び出ている鉄筋のことです。そのアンカーボルトと土台を固定することで、家は動かないようになるんですね。

物置の場合でも、建築物として認められたいならそれをやります。物置の床からアンカーボルトを通して、中で固定します。そうすると、物置は動かすことができなくなります。

固定資産税がかかるなら、物置というより小屋レベルです。

とは言え、物置に対してそこまでする人はいないでしょう。

なので、物置の場合には固定資産税はかからないと思っておいて大丈夫です。ただ、サイズによっては固定資産税がかかるようになる可能性があります。物置というよりも、小屋というサイズの場合ですね。

そういう場合、ホームセンターで買ってくるような物置ではなくて、家を建てるようにして建てることになります。それこそ、基礎を打って、アンカーボルトで固定します。

そういう場合、その小屋を住むためではなく、物置として使うという場合でも、建築物とみなされて固定資産税がかかる可能性があります。

まとめ

というわけで、庭に物置を設置すると固定資産税はかかるのかというお話をしました。

かからないことが多いと思います。コンクリートブロックの上に物置を置いているだけなら、まず、かからないでしょう。

むしろ、固定資産税がかかるようにするほうが難しいです。家を建てるときみたいに基礎を打って、アンカーボルトで固定しなければいけません。

もし、固定資産税がかかるようであれば、それは物置というよりも小屋レベルです。

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投稿者プロフィール

山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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