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建物滅失登記を忘れると固定資産税はどうなる?

建物を取り壊したときには、

1ヶ月以内に建物滅失登記を行わないといけません。

 

でも、もし、建物滅失登記を忘れたとしたら、

固定資産税はどうなるんでしょうか?

 

固定資産税はかかり続けるんでしょうか?

 

土地の固定資産税が上がる可能性が高いです。

建物滅失登記を忘れても、

建物の固定資産税は課税されなくなるはずです。

 

ただ、固定資産税って建物だけにかかるわけじゃないですよね?

 

土地にもかかります。

 

建物が取り壊されると、

土地の固定資産税は上がることになるでしょう。

 

行政は登記だけをあてにはしていません。

行政は、登記だけをあてにはしていません。

 

固定資産税ってどうやって課税されていると思いますか?

 

確かに、基本的には登記のデータをもとにしています。

 

建物を建てたときには、

建物表題登記をおこなわなければいけませんし、

建物を取り壊したときには、

建物滅失登記をおこなわなければいけません。

 

でも、あえて登記しなかったり、

登記を忘れることってありますよね。

 

なので、行政というのは登記だけをあてにはしていません。

 

実際に目で見てチェックしています。

行政は、現状を実際に目で見てチェックしています。

 

固定資産税というのは、

市区町村の固定資産税課や資産課が担当しています。

 

その職員が、街中を歩いて見て回ってチェックするんですね。

 

登記の通りに建っているのかをチェックします。

 

そして、登記の情報とのズレがあれば、

それを記録します。

 

なので、建物滅失登記を忘れたとしても、

職員が目で見てそれに気がつきます。

 

そこからは、建物の固定資産税は請求されなくなるはずです。

 

建物が無いほうが固定資産税は高くなる?

ちなみに、多くの場合、

建物が取り壊されると、固定資産税は高くなるはずです。

 

建物の分の固定資産税はゼロになるにも関わらずに、

トータルでの固定資産税は、

建物を取り壊す前よりも高くなってしまうんです。

 

小規模住宅用地の特例が解除されます。

小規模住宅用地の特例が解除されてしまうからです。

 

小規模住宅用地の特例というのは、

あなたが住むための土地であれば、

特別に固定資産税を1/6に減額しましょうという特例です。

 

その条件は、その土地の上に住宅が建っていることです。

 

そうすると、例えば、

土地の本来の評価課税額は3000万円だとしましょう。

 

それが、1/6の500万円として計算されます。

 

固定資産税の税率は1.4%です。

 

本来は42万円の固定資産税がかかるところが、

その1/6の7万円の減額されることになるんですね。

 

かなり大きいです。

 

建物を取り壊すと、

土地の固定資産税が6倍に跳ね上がるということです。

 

行政の目的は、より多くの税金を徴収すること。

なので、もし、あなたが建物滅失登記を忘れたとしても、

必ず、行政に発見されるはずです。

 

というのも、そのほうがより多くの税金を徴収できるからです。

 

建物を取り壊すということは、

おそらく、築30年とか40年経った、古い建物のはずです。

 

建物は築年数が経つほどに、

固定資産税は安くなっていきます。

 

なので、行政としては、

大した固定資産税の徴収は見込めません。

 

でも、その建物が取り壊されるとなると話は別です。

 

小規模住宅用地の特例を解除することができるので、

土地の固定資産税を6倍にできることになります。

 

行政の職員が、

意識的に取り壊された建物を発見しようとしても、

不思議ではないのではないでしょうか?

 

先ほどの例で言えば、

土地の固定資産税7万円だったところを、

42万円請求できるんです。

 

なので、建物を取り壊すときには、

建物滅失登記のし忘れを気にするのではなく、

「本当にその建物を取り壊してもいいのか?」

ということを検討したほうがいいかもしれません。

 

まとめ

というわけで、

建物滅失登記を忘れると、

固定資産税はどうなるのかというお話をしました。

 

忘れても、建物の固定資産税は請求されなくなるはずです。

 

行政は、登記だけをあてにしているわけではありません。

職員が、実際に街を歩いて目で見てチェックしています。

 

ただ、建物が取り壊されるとなると、

小規模住宅用地の特例が解除されます。

 

そうすると、建物の固定資産税は請求されなくなりますが、

土地の固定資産税が6倍に跳ね上がります。

 

建物を取り壊すときには、

本当に取り壊してもいいのかを検討したほうがいいかもしれません。

 

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投稿者プロフィール

山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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