ガルバリウム鋼板を使った屋根は、
メンテナンスフリーと言われることがあります。
家が建っている間は、
屋根のメンテナンスは不要ということです。
台風とかで物理的な屋根の破損とかが起きない限り、
メンテナンスは不要ということです。
それって、本当なんでしょうか?
モノは言いようです。
結論から言うと、
メンテナンスは必要です。
モノは言いようなんです。
メンテナンスフリーではなく、メンテナンス必要無い振りー。
ガルバリウム鋼板は、
「メンテナンスフリー」と言われることが多いです。
でも、実際のところは、
「メンテナンス必要無い振りー」になっていることが多いです。
新しく葺き替えるならメンテナンス不要。
ガルバリウム鋼板屋根の寿命は、
だいたい30年ほどと言われています。
これって、木造住宅が取り壊されるまでの平均期間とほぼ同じです。
木造住宅って、
法的な耐用年数は22年に設定されています。
経理上は、木造住宅というのは22年経つと、
ほぼ無価値になるということですね。
そう考えると、ガルバリウム鋼板屋根の寿命は、
30年ほどですから、メンテナンスフリーと言うこともできます。
メンテナンスが必要になる前に、
取り壊すことが多いので、
メンテナンスフリーということです。
でも、実際のところ、
最近では築30年以上の住宅も増えてきています。
住宅性能の向上も関係しているでしょうし、
建て替えたくても建て替えられないという経済的な事情も関係していると思います。
もし、築30年以上、その家に住み続けるのであれば、
ガルバリウム鋼板屋根を新しく葺き替えましょうということです。
それなら、確かに、メンテナンスフリーです。
でも、メンテナンスするよりも高くつくことになります。
でも、屋根全体を葺き替えるのは、
結構なコストがかかります。
100万円以上はかかるでしょう。
そして、屋根を新しくガルバリウム鋼板屋根に葺き替えたところで、
先に、家そのものの寿命のほうが先に来てしまうんじゃないでしょうか?
築60年の木造住宅というのは、
今のところはまだまだ稀です。
であれば、耐用年数が40年とかの屋根材を使って、
メンテナンスしていったほうが安くつくかもしれません。
傷に弱いので部分的にサビることもあります。
ガルバリウム鋼板というのは、
実は傷に弱いです。
ガルバリウム鋼板というのは、
鉄の板をメッキしたものです。
アルミニウム55%、亜鉛43.4%、ケイ素1.6%、
の比率で作られたメッキが施されています。
なので、メッキが剥がれるということがあります。
例えば、雹とかが降ると、
ガルバリウム鋼板屋根に傷がつく可能性があります。
メッキが剥がれるということですね。
ガルバリウム鋼板というのは、
メッキの下は普通の鉄です。
そこが水に触れると、
そこから錆びていくことになります。
メンテナンスは必要だと思っておいたほうがベターです。
なので、ガルバリウム鋼板屋根とはいえ、
メンテナンスは必要になることがあると思っておいたほうがベターです。
30年間、ずっと雹が降らないとは言うことができません。
台風によって、石が屋根にぶつかる可能性もあります。
一旦、メッキが剥がれてしまうと、
そこが錆びて、雨漏りに繋がる可能性が高くなります。
再塗装には技術が必要なので、メンテナンスが必要だという業者に頼むこと。
そして、ガルバリウム鋼板屋根というのは、
メンテナンスが難しいんです。
ガルバリウム鋼板というのは、
鉄の板をメッキしたものです。
メッキが剥がれてしまうと、
ガルバリウム鋼板としての機能を果たせなくなります。
なので、メッキが剥がれてしまうようなメンテナンス方法は使えないんですね。
例えば、高圧洗浄はできません。
メッキが剥がれてしまうかもしれないからです。
また、ガルバリウム鋼板の表面というのは、
ツルツルして汚れが付きにくくなっています。
このツルツルが、
ガルバリウム鋼板の表面を防水塗装するときにネックになってしまうんですね。
塗料とガルバリウム鋼板を馴染ませるための、
下塗り材をきちんと選ぶ必要があるということです。
これがシッカリしていないと、
防水塗料がすぐに剥がれてしまいます。
そんなわけで、ガルバリウム鋼板というのはメンテナンスが難しいです。
ガルバリウム鋼板屋根はメンテナンスフリーと謳う業者というのは、
メンテナンスのことを考えていないことが多いです。
なので、ガルバリウム鋼板屋根にしたいという場合には、
メンテナンスフリーを謳う業者よりも、
「いやいや、ガルバリウム鋼板屋根でもメンテナンスは必要ですよ」
と言ってくれる業者の方が、
メンテナンスが必要になったときに安心かもしれません。
まとめ
というわけで、
ガルバリウム鋼板屋根は本当にメンテナンスフリーなのか、
というお話をしました。
モノは言いようです。
「メンテナンスフリー」ではなく、
「メンテナンス必要無い振りー」になっていることが多いです。
新しく葺き替えるなら、
確かにメンテナンス不要です。
でも、メンテナンスするよりも高くつくかもしれません。
また、ガルバリウム鋼板は傷に弱いです。
メッキが剥がれると、そこから錆びて雨漏りに繋がることになります。
なので、結局のところ、
ガルバリウム鋼板でもメンテナンスは必要だと思っておいたほうが、
いいのではないかと思います。
関連記事:準防火地域で外壁にガルバリウム鋼板を使うなら下地は何がいい?
投稿者プロフィール
- 一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。
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