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「ベタ基礎」と「布基礎」はどんな違いがあるんでしょうか?

「ベタ基礎」と「布基礎」にはどんな違いがあるんでしょうか?

家を建てるためには、まず、基礎を作らなければいけません。家が傾くことを防いだり、耐震性を高めるためです。

最近では、基礎といえばベタ基礎と言えるぐらいに、ベタ基礎が採用されることが多いですが、布基礎とどう違うんでしょうか?

鉄筋の「量」に違いがあります。

簡単に言えば、使う鉄筋の「量」に違いがあります。

基礎というのは、一種の鉄筋コンクリートです。型枠の中に鉄筋を配筋し、その中にコンクリートを流し込みます。

使う鉄筋の量が多いのがベタ基礎です。

使う鉄筋の量が、圧倒的に多いのが「ベタ基礎」です。

床下すべてに鉄筋が通されてコンクリートで覆われます。

ベタ基礎の場合、家が建つ部分の床下すべてに鉄筋が使われます。

例えて言うのであれば、インスタントラーメンの乾麺ってありますよね。乾燥してウネウネした麺が一塊になったものです。ベタ基礎に使われる鉄筋というのは、ああいう感じに一塊になっています。

ベタ基礎を打つための建設現場に言ってみると分かります。まあ、乾麺みたいにウネウネはしていないですけどね。「鉄筋が一塊になっている!」という感じです。

そして、その状態で、コンクリートを流し込んでいきます。

土台の下だけに逆T字型に鉄筋が使われるのが布基礎です。

一方、土台の下だけに逆T字型に鉄筋が使われるのが布基礎です。

インスタントラーメンの乾麺みたいな感じにはなりません。一塊という感じではないんです。言ってみれば、ベタ基礎が「面」だとすれば、布基礎は「線」なんです。

言ってみれば、迷路ゲームみたいな感じでしょうか。鉛筆で迷路を書いたことってありますか?鉛筆で、線を使って、迷路を書いていきます。

布基礎というのは、迷路ゲームの線の部分にだけ鉄筋を配筋するという感じなんです。迷路の内側の空白の部分には配筋しません。

床下は土が剥き出し?

なので、布基礎というのは、床下は土が剥き出しになります。昔は布基礎が採用されることが多かったので、古い家とかは、床下を覗いてみると、土が剥き出しになっています。

今は、防湿のためにコンクリートで覆われることが多いです。

ただ、今では布基礎の場合でも、防湿のためにコンクリートで覆われることが多いです。土の表面をコンクリートで覆います。そうすることで、土から上がってくる湿気を防ぐわけですね。

なので、ベタ基礎と布基礎の見分け方というのは、一見すると難しいことがあります。昔は、土が剥き出しなのであれば布基礎と言うことができたんですけどね。

布基礎よりもベタ基礎が使われることの方が多いです。

今では、布基礎よりも圧倒的にベタ基礎が使われることの方が多いです。

昔に比べて、耐震基準が高まっているという理由もあります。また、今では、布基礎であっても土の上に防湿のためにコンクリートを流すことになります。

そうなると、ベタ基礎よりも布基礎の方が手間がかかるという問題もあります。2度手間になるんです。逆T字型の基礎が固まるのを待ってから、土の上にコンクリートを流すことになるからです。

それだったら最初からベタ基礎として配筋して、1回のコンクリートの流し込みで終わらせるほうが楽だとも言えます。

まとめ

というわけで、ベタ基礎と布基礎の違いについてお話しました。

鉄筋を使う「量」に違いがあります。ベタ基礎の方がより多くの鉄筋を使います。ベタ基礎の場合、床下すべてを鉄筋が覆うことになりますが、布基礎の場合、床下は土になるからです。

とはいえ、今では布基礎の場合でも、土の上に配筋無しでコンクリートを流し込むことがほとんどです。

投稿者プロフィール

山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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