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「ツーバイフォー」と「在来軸組工法」はどんな違いがあるんでしょうか?

木造住宅の工法として、「ツーバイフォー(2×4)」と「在来軸組工法」というものがあります。ツーバイフォーはアメリカで生まれた工法で、在来軸組工法は、昔から日本で利用されてきた工法です。一体どんな違いがあるんでしょうか?

「ダンボール」と「割り箸」の違いです。

簡単に言えば、「ダンボール」と「割り箸」の違いです。

ダンボールで家の模型を作ろうとするとツーバイフォーになります。

ダンボールで家の模型を作ろうとするのなら、ツーバイフォーの工法になります。

「面」を組み合わせて家を作るということ。

ツーバイフォーの特徴というのは、「面」を組み合わせて家を作るということです。

ダンボールって「面」ですよね。紙をハニカム構造にすることで面としての強度を持たせたものです。ツーバイフォーというのも、ダンボールに似ているんです。

ツーバイフォーというのは、工法の名前にもなっていますが、木材の規格の名前です。2インチ×4インチの木材ということです。センチに直すと、約5センチ×10センチの木材ということになります。

この、2×4の木材が、ダンボールでいうハニカム材の性質を持ちます。ダンボールは、ハニカム材が2枚の紙でプレスされたものです。ツーバイフォーでは、2×4の木材を構造用合板でプレスします。

そうすると、面としての強度を持った構造材になります。その面を、壁、床、天井、あらゆる場所で使います。そうすると、結果的に家が建つというのがツーバイフォー構造です。

割り箸で家の模型を作ろうとすると在来軸組工法になります。

一方、割り箸で家の模型を作ろうとすると在来軸組工法になります。

「線」を組み合わせて家を作るということ。

ツーバイフォーが「面」だったのに対し、在来軸組工法は「線」です。線と線をつなぎ合わせていくことによって、家としての強度を生み出します。

まずは、土台を組み、その上に柱を建てます。そして、梁をかけて、屋根をかけていきます。在来軸組工法の家の建設現場を見てみれば良くわかるはずです。建設中は、スカスカですよね。木材によるフレームがあるだけという感じです。

それが在来軸組工法です。そして、後から、必要な部分を面にしていくんですね。壁とか床とかです。

簡単で頑丈なのがツーバイフォー、自由度が高いのが在来軸組工法です。

簡単で頑丈なのがツーバイフォーです。自由度が高いのが在来軸組工法です。

模型を組み立てるところをイメージしてみてください。ダンボールで建てるほうが楽そうじゃないですか?適当に面と面をつなぎ合わせるだけでできてしまいそうです。

実際、アメリカでツーバイフォーが普及したのは、建設が簡単だからです。技術のない素人職人であっても建てられるようにということで開発された工法です。

一方、割り箸で家の模型を作るのは大変そうじゃないでしょうか?ダンボールで組み立てるよりも精密さを要求されます。

実際その通りで、在来軸組工法では職人の技術が要求されます。ただし、在来軸組工法は自由度が高いという特徴があります。

例えば、在来軸組工法で建てられた家の場合、壁を取り壊すということができたりします。食堂とリビングの間の壁を取り壊したりとかですね。

一方、ツーバイフォーの場合には、壁そのものが構造材なので、そういったことが難しくなっています。

まとめ

というわけで、ツーバイフォーと在来軸組工法の違いについてお話しました。

ダンボールと割り箸の違いです。ダンボールで模型を作ろうとするとツーバイフォーになります。割り箸で模型を作ろうとすると在来軸組工法になります。

簡単で頑丈なのがツーバイフォー、自由度が高いのが在来軸組工法です。

投稿者プロフィール

山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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