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10平米以下の増築でも、固定資産税って上がるんでしょうか?

10平米以下の増築であれば、

確認申請が必要なかったりします。

 

ということは、

「10平米以下の増築であれば、固定資産税は上がらないのでは?」

と思うかもしれません。

 

実際のところ、どうなんでしょうか?

 

上がる可能性は高いです。

結論から言えば、

上がる可能性は高いと思います。

 

確認申請が不要なら気づかれないんじゃない?

「確認申請しないのであれば、行政は増築に気がつかないのでは?」

と思うかもしれません。

 

確かにそうなのですが、

行政とひとくちに言っても、色々な部署があります。

 

確認申請を受け付けるのは建築主事です。

役所の建築課や建築指導課などに所属しています。

 

なので、建築課や建築指導課は増築に気がつかないでしょう。

 

また、不動産登記を管理する法務局も、

増築には気がつかないでしょう。

 

「であれば、やっぱり増築には気がつかれないのでは?」

と思うかもしれません。

 

でも、固定資産税については、

役所の中でも違う課が管理しているんですね。

 

固定資産税のために職員が目で見て回っています。

役所の中には、

資産税課や固定資産税課と呼ばれる部署があります。

 

固定資産税はそこで管理されています。

ちなみに、どうやって管理していると思いますか?

 

基本的には、法務局に登記されているデータを元に管理しています。

 

不動産登記簿を確認すれば、

延床面積が分かりますからね。

 

でも、それだけじゃないんです。

 

登記簿だけをあてにするのではなく、

実際に目視して確認もするんですね。

 

固定資産税課の職員が、街中を歩いて、

登記簿のデータと違いがないか目視でチェックします。

 

もし、増築されているのであれば、

職員がそのことに気がついてしまうでしょう。

 

ダメ押しで航空写真でも確認します。

最近ではダメ押しで航空写真も確認しているようです。

 

今は個人であっても簡単に航空写真を確認できる時代です。

グーグルマップなどをチェックすれば、自宅の航空写真も簡単にチェックできるはずです。

 

また、国土交通省が管理する、

国土地理院のWebサイトでも、

航空写真をチェックすることができます。

 

これで、過去の航空写真と見比べれば、

増築されたかどうかが丸分かりになってしまいます。

 

外部リンク:国土地理院公式サイト

 

固定資産税が上がったら、気づかれたと思いましょう。

もし、固定資産税が上がったのであれば、

固定資産税課の職員に気がつかれてしまったと思いましょう。

 

大抵の場合には、気がつかれてしまうと思います。

 

高い塀に囲まれた家であっても、

航空写真を確認されればすぐに気がつかれてしまいます。

 

「補充課税台帳」に増築の記録があるはずです。

ちなみに、固定資産税が上がった場合には、

「補充課税台帳」に増築の記録が残るはずです。

 

固定資産税というのは、

基本的には法務局の登記簿データが元になっています。

 

登記簿のデータがそのまま、

固定資産税の課税台帳として使われることになります。

 

でも、建物というのは登記簿通りに建ち続けているわけではありません。

 

増築されることもあれば、

取り壊しされることもあります。

 

そういった変化を記録するための台帳として、

「補充」課税台帳というものがあります。

 

10平米以下の増築であっても、

職員によって気がつかれてしまえば、

そこに記録されることになります。

 

そして、固定資産税が上がることになります。

 

まとめ

というわけで、10平米以下の増築でも固定資産税は上がるのかというお話をしました。

 

上がる可能性が高いです。

 

確認申請が不要なら上がらないのではと思うかもしれません。

 

でも、固定資産税課の職員が実際に街を歩いて目視で確認しています。

また、航空写真もチェックしています。気がつかれる可能性はとても高いと言えます。

 

もし、固定資産税が上がったなら、気がつかれたと思いましょう。

 

もし、気になるのであれば、固定資産税課に行って、補充課税台帳を見せてもらいましょう。

きっと、増築の記録があるはずです。

 

関連記事:不動産登記をしなければ固定資産税から逃れることができるのか?

 

投稿者プロフィール

山河直純住宅不動産研究家
一級建築士受験資格保有。建築家が設計した住宅、築40年以上のヴィンテージマンション、ハウスメーカーの住宅などなど、住宅全般をこよなく愛しています。特に狭小住宅好き。

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